「鹿児島にUターンしたいけど、どんな仕事があるの?」
「生活は快適にできるのかな?」
「移住支援制度はあるの?」
鹿児島は、温暖な気候と豊かな自然に恵まれ、食も美味しく、ゆったりとした時間が流れる魅力的な場所です。
しかし、都会のような便利さがないのでは?、仕事が見つかるか心配、といった不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、仕事探し、生活環境、移住支援など、Uターンに関する気になる点について、具体的な事例やデータも交えながらご紹介します。
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
鹿児島での新しい生活を始めるための第一歩として、ぜひご覧ください。
鹿児島でのUターン・Iターンとは?
Uターン・Iターンの基本概念
パターン | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
Uターン転職 | 生まれ育った故郷に戻る | ・環境の変化が少ない ・人脈がある ・家族や親族のサポートを受けやすい ・地域の活性化に貢献できる | ・新しい出会いが少ない ・故郷の現状にギャップを感じる場合がある ・成長の機会が限られる場合がある |
Iターン転職 | 全く新しい土地に移住する | ・新しい環境で新たなスタートを切れる ・多様な価値観に触れられる ・地域に貢献できる | ・環境の変化が大きい ・人脈作りが大変 ・情報収集が難しい場合がある |
Uターンは、生まれた土地を離れた後、再び帰郷して働くスタイルです。多くの人にとって、地元で安心できる生活を再開するチャンスとなります。一方、Iターンは別の地域に移り住み、生活する選択肢です。
それぞれの目的は異なりますが、共通しているのは都市部とは異なる生活リズムを求める姿勢です。
例えば、家賃や物価が安い鹿児島はUターンには理想的な場所です。家族の支援も受けやすく、社会的安定と個人的満足度を得られる可能性があります。
鹿児島特有の移住支援制度(補助金など)
鹿児島のUターン支援には、使いやすい制度が整っています。
特に、東京圏からの移住者には「移住支援金制度」があり、家族で100万円、単身者には60万円を支給します。この制度は「かごjob」に掲載されている企業に就職することが条件です。
鹿児島県移住支援金制度の概要
- 誰が対象?
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- 東京23区に在住または通勤していた方
- 鹿児島県内に移住し、一定の要件を満たす就業または起業をした方
- いくらもらえる?
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- 2人以上の世帯:100万円
- 単身者:60万円
- 18歳未満の子供がいる場合:子供1人につき最大100万円加算(一部市町村を除く)
- どのような要件があるの?
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- 移住元:東京23区に10年間のうち通算5年以上住んでいたことなど
- 移住先:鹿児島県の対象市町村に5年以上住む意思があることなど
- 就業・起業:かごJob掲載の求人に応募して就職する、起業支援事業の交付決定を受けるなど
- その他:暴力団関係者でない、など
- 申請方法
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- 移住先の市町村に申請
- 申請書類は市町村によって異なるため、事前に確認が必要
- 注意点
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- 虚偽の申請や不正行為をした場合は、全額返還
- 3年以内に転出した場合は、全額返還
- 対象市町村や支援金額は変更になる場合がある
- その他
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- 18歳未満の子供がいる場合の加算額は、市町村によって異なる
- かごJobで移住支援金対象求人を検索できる
- 申請前に必ず移住先の市町村に問い合わせること
また、Uターン就職者を対象にした「奨学金返還支援制度」も設けられており、鹿児島出身者の奨学金を返済する支援もあります。制度を積極的に活用し、移住をスムーズに進めましょう。
成功するUターンのためのポイント
- 地域に合った人材像を理解する
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地域社会への貢献意欲や協調性などが重要。地域の課題解決につながるスキルや経験をアピールしましょう。
- 複数の地域を検討する
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車通勤も視野に入れ、複数の地域を検討するのがおすすめ。駅近にこだわる必要はありません。
- 在宅勤務制度のある企業も検討する
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リモートワークで場所を選ばず働けます。職種にこだわりがない場合は、「リモートワーク可」で検索。
- 採用活動が活発な時期(2月~3月)を狙う
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人気企業は早めに採用枠が埋まってしまうことも多いので、早めの行動が吉と出るでしょう。
- 焦らずじっくりと求人を探す
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在職中からじっくりと求人を探すことが大切。焦って決断すると、条件に合わない仕事を選んでしまいます。
- 収入以外の要素も考慮する
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働き方、生活の質も大切。自分にとって本当に大切なものを考えながら、転職活動を進めましょう。
- 現地の知人・友人に相談してみる
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優良企業を紹介してもらえることも。また、企業の雰囲気などを直接聞けるので、ミスマッチを防げます。
- 地域に根ざした仕事に挑戦してみる
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農業、介護、ITなど、地域に貢献できる仕事に挑戦すると、新しいキャリアを築くチャンスとなります。
地方転職成功のヒントは、こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
鹿児島での生活費・地域文化・子育て支援
- 生活費、特に家賃が比較的安く、生活福祉資金貸付制度などの支援もあり、経済的な負担を軽減できる
- 歴史や伝統が息づく豊かな文化に触れることができ、地域の一員として貢献できる機会も豊富
- 地域全体で子育てをサポートする体制が整っており、安心して子どもを育てられる
鹿児島は、生活費が安く、子育て支援が充実しているため、Uターン希望者にとって暮らしやすい街!
鹿児島での生活費と住居の現状
鹿児島県での生活費は、都市部に比べて比較的安価であることが魅力です。家賃相場は2LDKで6万円前後が一般的で、東京などと比べると住居費の負担が軽減されます。
また、鹿児島市では低所得世帯や高齢者世帯が対象の生活福祉資金貸付制度を利用できます。生活費や住宅費、就職活動費などが補助され、安心して生活を営むサポートが整っています。
これにより、Uターン希望者が経済的に安定した移住を実現しやすいです。
物価が安い都道府県ランキング
1位:宮崎県 2位:群馬県 3位:鹿児島県 4位:奈良県 5位:岐阜県 6位:福岡県 7位:大分県 8位:長野県 9位:岡山県 10位:佐賀県 11位:愛媛県 12位:山梨県 | 13位:香川県 14位:鳥取県 15位:茨城県 16位:栃木県 17位:青森県 18位:愛知県 19位:静岡県 20位:新潟県 21位:富山県 22位:広島県 23位:秋田県 24位:熊本県 | 25位:長崎県 26位:岩手県 27位:徳島県 28位:和歌山県 29位:三重県 30位:福島県 31位:高知県 32位:兵庫県 33位:大阪府 34位:福井県 35位:石川県 36位:宮城県 | 37位:島根県 38位:滋賀県 39位:山口県 40位:埼玉県 41位:山形県 42位:京都府 43位:千葉県 44位:北海道 45位:神奈川県 46位:東京都 |
鹿児島の地域文化と生活スタイル
鹿児島の地域文化は、歴史ある建造物や伝統工芸、活気ある祭りなど、多様な文化財が織りなす豊かなものです。長い年月をかけて人々の暮らしと深く結びつき、鹿児島ならではの独特な魅力を生み出しています。
しかし、こうした貴重な文化財を後世に引き継いでいくためには、保護・活用に向けた新たな取り組みが求められています。
特に、若い世代が地域に根付き、活力を与えることは、持続可能な地域社会の実現に不可欠です。鹿児島の文化に触れ、その魅力を再発見することで、あなたも地域の一員として、未来を担えるでしょう。
鹿児島の子育て支援とコミュニティサポート
鹿児島での子育て支援は、地域社会と連携した包括的なサポートが魅力です。
例えば、日置市に設置された子育て支援センターでは、「ちゃお」「エンゼル」など4施設が育児相談や情報提供を行い、親同士の交流の場も提供しています。
地域全体で子育てをサポートする体制が整っているため、Uターンを検討する家族も安心して子育てを始められます。
鹿児島の求人動向と人気の職種
鹿児島の求人数と職種傾向
鹿児島の有効求人倍率は1.11倍(令和6年9月)
令和6年9月の鹿児島県の有効求人倍率は、全国平均(1.24倍)をやや下回る1.11倍でした。 これは、求職者一人に対して求人が約1.1件しかないことを意味しており、全国平均と比較すると、求職活動がやや厳しい状況であると言えるでしょう。
しかし、鹿児島県は自然豊かで暮らしやすい地域として注目されており、近年ではリモートワークの普及により、県外からの移住者も増えています。 地域密着型の企業や、移住者向けの求人など、魅力的な求人も数多く存在します。
転職活動が難しいと感じる場合は、鹿児島県に特化した転職エージェントの利用がおすすめです。 地域に根ざした企業情報や移住者向けの支援制度など、より詳しい情報を提供してもらえます。
鹿児島の職種別求人倍率(令和4年1月)
職業 | 有効求職 | 有効求人 | 有効求人倍率 |
---|---|---|---|
管理的職業 | 77 | 109 | 1.42 |
専門的・技術的職業 | 4,626 | 9,674 | 2.09 |
事務的職業 | 7,458 | 3,646 | 0.49 |
販売の職業 | 1,793 | 3,767 | 2.10 |
サービスの職業 | 3,833 | 9,345 | 2.44 |
保安の職業 | 141 | 670 | 4.75 |
農林漁業の職業 | 430 | 1,054 | 2.45 |
生産工程の職業 | 2,062 | 4,486 | 2.18 |
輸送・機械運転の職業 | 845 | 1,722 | 2.04 |
建設・採掘の職業 | 504 | 2,190 | 4.35 |
運輸・清掃・包装等の職業 | 4,560 | 3,092 | 0.68 |
- 総合的に求人数は多い
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多くの職種で求人倍率が1倍を超えており、求人数は多いと言えるでしょう。
- 専門職・サービス業が特に活況
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専門職、技術職、サービス業などは特に求人倍率が高く、これらの分野でスキルを持っている方は有利に転職活動を進められる可能性があります。
鹿児島県は、求人数が多く、さまざまな業界で活躍できる可能性のある地域です。地域性や産業構造などを考慮した上で、自分に合った仕事を選びましょう。
鹿児島Uターン就職・転職の成功事例
大阪で活躍していたPRパーソンの川野さんが、地元鹿児島の焼酎メーカー・濵田酒造にUターン転職し、約3年間で大きく成長した事例です。
元々広報職ではなくマーケティング担当としての採用でしたが、地元メディアへの働きかけや全国紙へのリリース配信を地道に行い、企業の認知度向上に貢献しました。
- Uターンを決意した理由と苦労
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- 家族のサポート:祖母の体調不良をきっかけに、家族のことを考えUターンを決意。
- 転職活動の難しさ:鹿児島では広報の募集が少なく、転職活動に苦労した。
- 社内体制の構築:入社当初は、社内に広報の概念が浸透しておらず、ゼロから体制を築く必要があった。
- 地元で活躍するための秘訣
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- 過去の経験を活かす:前職で培った広報スキルを活かし、地元のメディアとの関係構築に努めた。
- 地道な努力:地域メディアへの挨拶回りや、メディアキャラバンを積極的に実施。
- 新しいことに挑戦:酒類業界という新たなフィールドで、積極的に学び、成長を続けた。
- グローバルな視点:国際的な酒類品評会への参加や、海外向けの情報発信など、グローバルな視点で活動。
- 地域との連携:地域の企業や自治体とのコラボレーションを行い、地域全体の活性化に貢献。
川野さんの事例は、Uターン転職を検討している人にとって、大きな励みとなるでしょう。 地元の企業で活躍したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。
鹿児島Uターン就職・転職によくある失敗
鹿児島へのUターンは魅力的ですが、後悔しないよう事前に知っておくべき注意点があります。
求人数が都市部と比べ少ないこと、希望の職種が見つからない可能性があること、給与水準が低いことなどが挙げられます。また、車社会であるため、車を持たない場合は生活に不便を感じてしまうでしょう。
特に離島転勤の可能性がある職場は、公共交通機関の便や、病院や診療所の数、携帯電話の電波状況などの確認が必要です。
これらの点を踏まえ、事前の情報収集を徹底し、自分のキャリアプランと照らし合わせて慎重に決断することが、失敗を避ける鍵となります。
転職を有利に進めるためのエージェント利用法
転職エージェントの利用は、特に鹿児島Uターンの際に非常に有効です。
地域特化型エージェントは、地元の特性に精通しており、地元企業やニッチな求人に対する豊富な情報とサポートが魅力です。大手には無い地元ならではの求人を手に入れるチャンスをもたらしてくれます。
また、選考対策やスケジュール調整の代行、内定後の条件交渉など、転職活動の過程を通じて無料でサポートしてくれるため、効率的に転職を進めることも可能です。
地域特化型のエージェントなら「さつまおごじょ」
「さつまおごじょ」は、鹿児島の女性のための新しい形の就職・転職支援サービスです。
AIを活用した高精度なキャリア診断で、強みや適性を見極め、年収アップにもつながる理想の仕事探しをサポートしてくれます。履歴書作成や面接対策、非公開求人の紹介、年収交渉などにも完全無料で対応。
経験豊富なキャリアカウンセラーが、一人ひとりの個性と可能性を大切にしながら向き合ってくれるので、「学歴やスキルに自信がない」「転職の経験がなくて不安」という方も、まずは気軽に相談してみてください。
鹿児島移住のメリット・デメリットを比較
鹿児島移住のメリット
鹿児島移住は、穏やかな暮らしと多様な働き方を両立させたい方にとって魅力的な選択肢です。
- 手頃な生活費
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物価が比較的低く、特に家賃は都市部と比べて大幅に抑えられるため、経済的な負担を軽減できます。
- 豊かな自然と暮らし
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雄大な自然に囲まれた環境で、ストレスフリーな生活を送ることができます。美しい海や山でのレジャー、新鮮な食材を使った食生活など、豊かな暮らしが実現可能です。
- 多様な働き方
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農業や漁業、観光業など、多岐にわたる産業が盛んで、リモートワークも普及しつつあります。移住者向けの支援制度も充実しており、新しい仕事に挑戦したい方にもチャンスが豊富です。
- 地域とのつながり
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地域の人々は温かく、すぐに打ち解けられることが多いです。助け合い、支え合いの精神が根付いており、安心して暮らせます。
鹿児島移住のデメリット
鹿児島移住には魅力的な側面がある一方で、考慮すべきデメリットも存在します。
- 移住費用
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都市部からの移住は、交通費や引っ越し費用など、初期費用がかさむケースが多く、経済的な負担が大きくなる可能性があります。移住支援制度を積極的に活用するのがおすすめです。
- 収入
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鹿児島の平均年収は全国平均を下回るため、生活水準の維持が難しいと感じる場合もあります。
- 生活環境
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地方特有の文化や方言、人との距離感など、都市部とは異なる生活環境に戸惑う可能性があります。特に、地域コミュニティへの参加は、人によっては大きな負担に感じられることも。
\ デメリットへの対策 /
鹿児島移住は、魅力的な側面もあれば、注意すべき点もあります。事前にしっかりと情報収集を行い、自分にとってのメリットとデメリットを比較検討することが大切です。
鹿児島へUターン就職・移住する手順
まずは、なぜ地方に移住したいのか、その目的を明確にしましょう。自然豊かな環境で暮らしたい、仕事と生活のバランスを取りたいなど、移住の目的によって、選ぶべき地域は大きく変わってきます。
また、住居の条件、予算、周辺環境など、具体的な条件を洗い出すことも大切です。
移住の目的と条件に基づいて、いくつかの候補地をリストアップしましょう。
インターネットだけでなく、移住支援サイトや自治体のホームページなど、さまざまな情報源から情報を集め、比較検討することがおすすめです。実際に移住した人の体験談や、地域のイベント情報なども参考にすると、よりリアルなイメージが掴めます。
候補地が決まったら、実際に現地を訪れてみましょう。地域の雰囲気、自然環境、交通の便などを自分の目で確かめることは、移住を決める上で非常に重要です。
可能であれば、お試し移住やワーケーションなど、実際にその土地で生活を体験できるプログラムに参加してみるのも良いでしょう。
移住先が決まったら、仕事と住まいの確保に取り掛かりましょう。特に、仕事は生活の基盤となるため、事前に求人を探しておき、面接を受けるなど、具体的な行動を起こすことが大切です。
住まいについては、賃貸物件だけでなく、空き家バンクを活用するなど、さまざまな選択肢があります。
仕事と住まいが決まったら、いよいよ移住の準備です。住民票の異動、 水道、電気、ガスの手続きなど、移住に伴う手続きを漏れなく行いましょう。
また、新しい地域でスムーズに生活を始めるために、地域の情報を集めたり、コミュニティに参加したりすることも大切です。
いよいよ、新しい生活のスタートです。ご近所へのあいさつは、地域の一員としての第一歩。積極的に地域活動に参加することで、新しい人間関係を築き、豊かな暮らしを送れます。
鹿児島Uターン就職・転職ガイドのまとめ
この記事では、鹿児島移住のメリット・デメリット、具体的な支援制度、そして成功事例まで、幅広く解説しました。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれた鹿児島は、ゆったりとした暮らしを送りたい方や、地域に貢献したい方にとって魅力的な場所です。移住支援金制度など、手厚いサポートもあり、スムーズに移住できます。
しかし、都市部との生活環境の違いや、求人数の少なさなど、注意すべき点も存在します。事前にしっかりと情報収集を行い、自分のライフスタイルに合った移住計画を立ててみてください。
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