「高卒フリーターの何がいけないの?」
「高卒のフリーターから人生やり直せる?」
高卒フリーターは、フリーターの期間が長くなるほど、正社員に就職できないリスクが大きくなります。
しかし、年齢や経験によっては、高卒フリーターから正社員になることはそれほど難しくありません。
そこで本記事では、高卒フリーターに待ち受ける末路を踏まえて、正社員就職を成功させるコツを紹介します!
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
20代になると、周りの友人の多くが社会人になり、「フリーターのままだとやばいかも…」という危機感が強くなっている方も多いのではないでしょうか。
今回は「いざ就職しようと思ったが、何から始めたらいいかわからない」方に向けて、高卒フリーターの抜け出し方を解説します!
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高卒フリーターはやばい!?悲惨な末路になる理由
高卒フリーターがやばいと言われる1番の理由は、フリーターの期間が長くなるほど、正社員に就職できないリスクが大きくなるからです。
一般的に、フリーターは仕事の責任から逃れてきた人という印象を持たれやすいので、フリーター歴が長い人は書類審査で落とされやすい傾向があります。
さらに年齢が30歳を超えてくると、未経験で応募できる求人数が少なるため、このままフリーターを続けていると、高卒フリーターの末路は悲惨なことになります。
今は高卒フリーターでも、そのうち正社員として就職するつもりだし、今は大丈夫でしょ!
今のままフリーターを続けていると、将来的に後悔する可能性があります。正社員への就職は甘くないので、現実をしっかり知って、早めに行動する必要があります!
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高卒フリーターの天国と地獄の分かれ道
高卒フリーターの末路には、大きく分けて2つの分かれ道があります。
天国
地獄
高卒フリーターでも、10代や20代の若いうちに行動して正社員に就職できれば、人生をやり直すことができます。
特に、将来性のあるIT業界や、自分の頑張り次第で稼ぐことができる営業職に就職できれば、雇用や生活を安定させられます。
一方で、正社員になるタイミングを逃してしまうと、フリーターから抜け出せなくなり、社会的信用が低いままで生きづらくなるでしょう。
20代フリーターの割合は?
20代フリーターの割合は28.0%と、20代の7割以上が正社員として働いています。
30代に近づくにつれて正社員の割合はさらに増えるため、長くフリーターを続けていると、同世代よりもレベルが低く見られることがあるでしょう。
正社員 | 正社員以外 | |
20歳〜24歳 | 71.8% | 28.0% |
25歳〜29歳 | 73.2% | 26.8% |
高卒フリーターの仕事面の末路とは?
就職したくても採用されにくく、仕事が選べない
高卒でフリーター生活を続けた場合、就職したくても採用されにくくなる可能性があります。
20代は、体力がありポテンシャルが評価されて未経験採用されることもありますが、30歳以上になると一定のスキルや経験が求められるからです。
その結果、接客系のアルバイトや肉体労働系のアルバイトしか選択肢がなくなり、フリーターを続けざるを得ない方も多いです。
給与が低く、生活の余裕がなくなる
フリーターの平均年収は、一般的な高卒正社員の平均年収と比べてかなり低いため、フリーターを続けると、収入が増えず生活の余裕がなくなる恐れがあります。
下記の表からもわかるように、フリーターの平均年収は年齢を重ねてもほぼ横ばいです。
年齢が若いうちはフリーターの収入で生活できていても、年齢を重ねることで病気や体力の低下で働けなくなり、生活が困窮してしまう可能性があります。
高卒正社員の平均年収
学歴 | 月給 | ボーナス | 年収 |
高校卒 | 29万6,900円 | 67万3,700円 | 423万6,500円 |
フリーターの年齢別平均年収
年齢 | 平均年収 |
20歳〜24歳 | 183万7,000円 |
25歳〜29歳 | 199万6,000円 |
30歳〜34歳 | 210万6,000円 |
35歳〜39歳 | 210万5,000円 |
40歳〜44歳 | 209万6,000円 |
高卒フリーターは昇給やボーナスがほとんどない
フリーターは、正社員と比べて昇給やボーナスを受け取る機会がほとんどないため、収入差が生まれやすいです。
正社員の場合、勤続年数や成績によって昇給があり、年に数回のボーナス支給もあります。
一方でフリーターは、昇給やボーナスの機会が少なく、パートやアルバイトが支給対象である場合でも、数十円の時給アップや数千円程度のボーナスに留まります。
勤務時間が長く、不規則
高卒フリーターがアルバイトで高収入を目指そうとすると「肉体労働系の仕事」や「夜の仕事」を選ばざるを得ません。
上記のような仕事は、勤務時間が長い上に不規則であることが多く、生活にも悪影響を及ぼします。
「勤務時間が長い」「不規則」など、厳しい労働条件をクリアしなければ高収入を得られないのが高卒フリーターの難点といえます。
またフリーターは、働いた日数・時間で給料が決まってしまうので、勤務時間が長くないと高い給与を稼げません。
年齢を重ねるにつれ雇用が不安定になる
高卒フリーターは、年齢を重ねるにつれてアルバイトで採用されにくくなります。
ある程度年齢を重ねると、転職においてスキルや経験が求められる中で、フリーターのままでは即戦力になるスキルや経験が不十分だからです。
その点、若い人材は体力と成長の見込みがあり、会社は若い人材のポテンシャルに期待して採用するので、中年フリーターになると就職しづらくなるでしょう。
バイトをクビになり次のバイトも決まらない
非正規雇用のフリーターの場合、会社の経営状況が悪化すれば解雇される可能性が高いです。
さらに、中年フリーターになると次のアルバイトも決まりにくく、選べる仕事が減っていきます。
どれだけ長く働いても急に仕事を失う恐れがあるのが、フリーターの末路は悲惨といわれる理由のひとつです。
外国人労働者や機械化が求人を喰う
高卒フリーターでも働ける求人は「知識やスキルの必要がない仕事」である一方で、「外国人でも働ける仕事」「機械化しやすい仕事」ともいえます。
中年フリーターを雇うよりも、日本語検定を持っていたり、大学に通っていたりする外国人労働者を雇った方が即戦力になると考える企業も少なくありません。
また、単純業務の機械化で人為的ミスをゼロにできることから、機械導入を検討している企業が増えているので、将来的にフリーターの仕事は無くなる可能性が高いです。
出世しにくい
高卒が出世するスピードは大卒よりも遅いことがほとんどなので、高卒フリーターは出世しにくいといえます。
- 係長への昇進
-
大卒男性=大卒女性=高・短卒男性>高・短卒女性
- 課長への昇進
-
大卒男性>高・短卒男性>高・短卒女性
- 部長への昇進
-
大卒男性>高・短卒男性
特に、高卒でフリーターを経て正社員になった人は、高卒ですぐに正社員就職をした人よりも出世しづらい傾向にあるので、高卒フリーターは不利といえるでしょう。
年金の受給額が少なければ定年後も働く必要がある
高卒フリーターが国民年金のみに加入する場合、厚生年金に比べて受給額が少ないため、定年後も働き続ける必要があります。
年金には「国民年金」と「厚生年金」の2種類があり、厚生年金の加入条件には労働時間や労働日数が設けられていることから、条件を満たせないフリーターが多いです。
国民年金だけでは生活が厳しいため、定年後も働かなければならず、余裕のない生活になる可能性が高いです。
国民年金の受給額:約6万5,000円
厚生年金の平均受給額:14万4,268円
厚生年金を受給している人と比べたら約8万円差がある
国民年金+厚生年金を受給している人と比べたら約14万円差がある
高卒フリーターの人間関係の末路
生活が不安定なので結婚が難しくなる
高卒フリーターは、収入や雇用の不安定さから結婚が難しい傾向にあります。
結婚する際には、結婚式や引っ越し費用など一定の資金が必要となるうえ、将来的に子供の教育費なども発生します。
さらに、経済的な問題は離婚の原因にもなりかねないため、収入が安定しない高卒フリーターは結婚しづらいでしょう。
将来の不安から両親の了承を得るのが難しいこともあります。
正社員の友人と話が合わず疎遠になる
フリーターを続けると、正社員として働く同年代の友人と話が合わず疎遠になりがちです。
- 金銭感覚が合わなくなるから
- 仕事の話が合わなくなるから
- 家族の話が合わなくなるから
フリーターという立場に劣等感を覚え、次第に友人と会うのが辛くなり、疎遠になっていくケースが多いです。
【30代の例】フリーターと正社員の違い
30代フリーター | 30代正社員 | |
ランチ | 牛丼屋・コンビニなど 単価:700円ほど | カフェ・定食屋など 単価:1,500円ほど |
飲みにいくお店 | 安いチェーン店の居酒屋 単価:5,000円ほど | 料理やお酒にこだわっている居酒屋 単価:1万円ほど |
仕事の立場 | アルバイト | 役職者 |
車 | 安い中古車・持たない | 新車のファミリーカー |
住宅 | 実家・アパート | マンション・マイホーム |
家族 | 独身 | 既婚・子供あり |
家族からも見放されてしまう
フリーター生活が続くと、家族からも見放され、頼る相手がいなくなる可能性があります。
フリーター生活を始めたての頃は「早く就職先を決めなさい」と言われていたのが、徐々に無言の見放しに変わってしまうケースが多いです。
家族から見放されてコミュニケーションが途絶えてしまうと、頼るべき相手がいなくなり、孤独や不安を感じやすくなります。
社会的信用が得られなくなる
高卒フリーターは、雇用や収入が不安定なため、社会的信用が低く、世間的なイメージも悪い傾向にあります。
正社員として働いていれば当たり前にできることが、フリーターだとできないことが多いのです。
- クレジットカードの審査が通らない
- 高額の買い物をする際にローンが組めない
- 賃貸契約の審査が通らない
フリーターは日常生活での不便が多いので、有意義な生活を送ったり、描いていたライフプランを実現できなかったりします。
上司や同僚が年下になり働きづらさを感じる
フリーター期間が長期化すると、職場の上司や同僚が年下となり、働きづらさを感じることがあります。
年下に立場や収入面で追い抜かれ、指示を受けることで、抵抗感や不快感を抱くこともあるでしょう。
年下の上司や同僚にストレスを感じる場合、早い段階で正社員を目指すか、年齢層の幅がある職場を選ぶことが重要です。
年齢層の幅がある職場の例として、介護福祉施設や役所関係の仕事が挙げられます。
親の世話になり続けるケースも
フリーターとして長年働いていると、収入が少ないため親の援助が頼りとなり、将来的にわたって親の世話になり続ける可能性があります。
30~40代になってもフリーターを続けている場合、親の世話になり続けていることに罪悪感を抱くでしょう。
また、親が亡くなった場合には、一人で生きていくことが困難になる可能性も考えられます。
親の援助に該当するのは、お金をもらうことだけでなく、実家暮らしでも経済的な援助を受けているといえます。
お金がない中で親の介護が始まる
40~50代になってもフリーターを続けていると、収入が安定しないまま親の介護が始まります。
特に、自分だけでなく親にもお金がない場合は、施設に入ることができないため、家族が介護しなければいけません。
ずっと実家で暮らしてきたフリーターは、当然のように介護を任され、お金がないのに仕事にも行けなくなってしまいます。
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フリーターと正社員の違いは?
フリーター | 正社員 | |
収入 | 低い 不安定 | 高い 安定している |
退職金 | なし | あり |
福利厚生 | ほとんどなし | 充実している |
社会的信用 | 低い | 高い |
年金 | 国民年金のみ | 国民年金+厚生年金 |
貯金 | ほぼできない | できる |
1人暮らし | できない可能性が高い | できる |
正社員は収入が安定している
正社員とフリーターの収入には大きな差があり、正社員は安定した給与や昇給が保証されています。
正社員は固定の給与が保証され、賞与や昇給の仕組みもあるため、長期的なキャリアを積むと安定的に収入を増やすことができます。
一方で、フリーターはアルバイトや契約社員としての雇用が一般的なので、労働条件の変動により不安定な収入になることが多いです。
正社員の「収入の安定性」と「キャリアの長期化」に対し、フリーターは「収入の不安定さ」と「将来設計の難しさ」が強調されています。
20代のうちは正社員とフリーターの収入差は少ない
20代のうちは、正社員とフリーターの収入差は少ないケースが多いです。
しかし、「収入はそんなに変わらないから」「20代の内は自由に時間を使いたいから」といった理由でフリーターを続けていると、30代以降、必ず後悔します。
30代になると、正社員とフリーターで顕著に賃金差が開いていくからです。
20代のうちは収入差を感じにくいので、フリーター生活の楽しい部分ばかりに目がいく方も多いでしょう。
30代・40代になっても給料が上がらない
厚生労働省の調査からもわかるように、フリーターは30代や40代になってもほとんど給料が上がりません。
フリーターは、昇給のチャンスが少なく、仮に昇給があっても増加幅が少ないからです。
そのため、40代でフリーターのままだと、同年代の正社員と比べて収入がかなり少なくなります。
フリーターと正社員の生涯年収は1億円以上も変わる
フリーターと正社員では、生涯年収に1億円以上の差があるとされています。
そのためフリーターは、正社員と比べて将来的にお金で苦労する可能性が高いです。
60歳まで働いた人の生涯年収の差
フリーター | 正社員 | |
生涯年収 | 約5,000万円 | 約2億円以上 |
フリーターとして働き続けていると、将来的に切り詰めた生活を送らなければならないでしょう。
正社員は社会的信用が高い
正社員は、フリーターと比較して社会的信用が高いです。
- 住宅ローン・自動車ローンの審査が通りやすい
- クレジットカードの審査が通りやすい
→分割支払いできる - 賃貸物件を借りやすい
- 結婚しやすい
フリーターは正社員と異なり、収入や雇用が安定していないため、社会的信用が低くなります。
その点、正社員になることで上記以外にも様々なメリットがあるので、社会で生きやすくなるでしょう。
正社員は福利厚生が受けられる
正社員は、企業が提供する様々な福利厚生を受けられます。
法定福利厚生とは、「法律で義務付けられた」福利厚生です。
- 健康保険(会社が半額負担)
- 介護保険(会社が半額負担)
- 厚生年金保険(会社が半額負担)
- 雇用保険(会社が費用の原則2/3を負担)
- 労災保険(会社が全額負担)
- 子ども・子育て拠出金(会社が全額負担)
企業によっては、ジム施設の会員費支給や社員旅行など、独自の福利厚生を設けているところも多く、働きやすい環境が整っています。
一方フリーターの場合は、福利厚生が受けられない、もしくは限定的になることが一般的です。
正社員は将来の夢を叶えやすい
正社員は将来の夢を叶えやすく、経済的に余裕ができるので、生活の楽しみも増えます。
例えば、社会的信用度が低いフリーターに対して正社員は社会的信用度が高いので、結婚やマイホームの購入といった将来の夢を叶えやすいです。
また仕事面においても、正社員はフリーターよりも仕事の経験やスキルを身に付けられるので、転職や独立も実現しやすいです。
正社員になることで最終的に人生を変えられる
正社員に転身することで、「収入」や「社会的信用度」を上げられ、最終的に人生を変えることができます。
- 結婚相手が見つからない
- 子どもの養育費のために生活を切りつめて共働き
- 高価なものは現金を貯めないと購入できない
- 老後も仕事を続けないと生活できない
上記はあくまでも一例ですが、金銭面において、フリーターは正社員よりも厳しい状況になる可能性が高いです。
「必ず正社員にならなければいけない」ということはありませんが、将来の安定性や選択肢を広げるためにも、正社員を目指すのがおすすめです。
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高卒フリーターが正社員になるには30歳がボーダー?
20代のうちに正社員を目指すのが無難
高卒フリーターは、20代のうちに正社員を目指すことが重要です。
企業はポテンシャルのある若い人材を確保したい傾向があり、20代のうちに正社員を目指すと採用されやすいからです。
なお20代後半になると競争が激化し、選択肢が狭まると同時に就職が難しくなるため、20代前半で就職活動を始めることが重要です。
フリーター向け求人がグッと減る30代
30代になると、20代と比較してフリーター向け求人が減少する傾向があります。
29歳と30歳では1歳しか違いませんが、求人を出す企業は30代のフリーターに対して抱くイメージが変わるので、30代の正社員採用が減少します。
ただ、30代対象の正社員求人がゼロになるということではないため、粘り強く就職活動を続けることが大切です。
35歳以上のフリーターはブラック企業の求人にひっかかる可能性がある
35歳以上のフリーターは、転職活動で「ポテンシャルのある20代」や「即戦力になる30代」がライバルになるので、正社員の就職先が見つかりにくくなります。
30代になって焦って正社員に就職しようとすると、ブラック企業の求人に引っかかりやすくなり、過酷な労働条件で使い捨てられる可能性もあります。
30代になる前に正社員になって収入や生活を安定させるためにも、20代のなるべく早いうちに就職活動を始めるのがおすすめです。
最終ボーダーラインは40歳
30代から正社員への就職は厳しくなりますが、最終のボーダーラインは40歳です。
40歳を過ぎると、フリーターから正社員になれる可能性はほぼゼロになることを心に留めておきましょう。
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高卒フリーターの末路が不安なら正社員就職がおすすめ
高卒フリーターを続けるのに不安を感じる場合は、収入と雇用が安定した正社員になるのがおすすめです。
特に、20代は正社員就職のハードルが低いので、なるべく早い段階で就職活動を始めましょう。
- フリーター期間が長いと就職が不利になるから
- 若いうちはポテンシャル採用の可能性があるから
- 年齢を重ねるとブラック企業に就職する可能性が高くなるから
2022年に労働政策研究・研修機構が行った調査によると、フリーター期間が長いほど、就職できなくなる可能性が高くなることが分かります。
フリーター歴1年以内の人とフリーター歴5年以上の人では、正社員就職率に36.5%もの開きがあります。
高卒フリーターの末路を回避する正社員就職成功のコツ
思い立ったらすぐに就活活動を始める
フリーター期間が1年を過ぎると就職率が下がり、正社員へのハードルが上がるため、不安を感じたらすぐに就職活動を始めることが重要です。
10代後半~20代前半であれば、ポテンシャルや人間性を重視した採用も少なくないため、未経験のフリーターでも様々な選択肢があります。
年齢が若ければ希望している職種へ転職することが十分に可能なので、思い立った時点ですぐに就職活動を始めるようにしましょう。
自己分析や企業研究、業界研究を徹底する
高卒フリーターが就活を成功させるためには、自己分析や企業・業界研究を徹底して行う必要があります。
自分を理解しないと、自己PRや志望動機、面接での質問に十分に答えることが難しくなり、準備不足の結果、採用される可能性が低くなります。
また、就職後のミスマッチを防ぐためにも、自己分析や企業・業界研究を通して、自分に合った仕事内容や働き方を把握することも大切です。
- 自己分析:過去の経験を振り返り、自身の好きなことや強みを洗い出す。
- 適性に基づいて応募したい業界や職種を決める。
- 企業研究:会社のホームページや求人情報、口コミサイトなど、様々な媒体から情報を収集する。
フリーターになった理由・正社員になりたい理由を説明できるようにしておく
高卒フリーターが正社員への就職を成功させるには、「フリーターになった理由」と「正社員になりたい理由」を明確に説明できるよう準備することが大切です。
採用面接では上記2つの理由を問われるケースが非常に多く、明確な回答がないと本当に就職したいのか疑われる可能性があります。
質問に回答する際は、ウソをつかずに正直に、ポジティブな言葉に言い換えることを意識しながら理由を説明するようにしましょう。
- 正社員になりたい理由:フリーターだと給料が少ない
-
ポジティブ変換:自分の成果や努力が評価される環境でスキルアップを目指したい
- 正社員になりたい理由:単調な仕事から抜け出したい
-
ポジティブ変換:様々な困難に立ち向かいながら、社員と協力して1つの目標に向かって取り組みたい
将来のなりたい姿を考えてみる
高卒フリーターが正社員へ就職する際、将来のなりたい姿を考えるとキャリアプランを描きやすく、仕事を選びやすくなります。
- 人脈を広げて、たくさん稼ぎたい営業職
- 手に職をつけて、ゆとりのある生活をしたいITエンジニア、Webデザイナー、Webディレクターなど
- 在宅で働いて子育てと両立したいプログラマー、コールセンター、Webライターなど
- いつか起業したいベンチャー企業、新規立ち上げ部署など
将来のなりたい姿がないという人は、フリーター向け就職支援サービスを利用してアドバイスをもらうのがおすすめです。
アルバイト先の正社員登用制度を利用する
高卒フリーターから脱却するための手段として、アルバイト先の正社員登用制度を利用して正社員になるのも一つの手です。
人柄を知られているアルバイトからであれば、スムーズに正社員になれるかもしれません。
なお正社員登用制度は、企業ごとに登用基準が異なるので事前に確認が必要です。
正社員登用制度とは、非正規雇用から正社員への雇用形態が切り替わる制度のことです。
まずは派遣社員・契約社員から始めるのもおすすめ
いきなり正社員として週5フルタイムで働くのが不安というフリーターは、派遣社員・契約社員から始めるのも良いでしょう。
派遣社員・契約社員なら、週3勤務や時短勤務も可能なので、フリーター生活の長い人が社会人生活に慣れるのにおすすめです。
ただし、雇用期間には決まりがあるため、不安定な雇用形態には変わりないことを心得ておきましょう。
高卒フリーターが就職しやすい職種を選ぶ
公務員
公務員は、学歴や経歴に関係なく試験合格できる職業なので、高卒フリーターでも正社員に就職しやすいです。
公務員試験の合格難易度は高く、資格取得に時間がかかりますが、一度合格すると安定した収入を得られます。
また、手当やボーナス、退職金などの福利厚生も受けられるので、将来的にも安心です。
- ・国家公務員
-
国税専門官、労基監督官、刑務官など
- ・地方公務員
-
市役所や区役所などにいる職員
販売・接客職
販売・接客職は、専門知識や資格が不要なケースが多く、求人数も多いので未経験からでも目指しやすいです。
正社員登用制度を導入している企業も多いので、コミュニケーション能力や顧客のために積極的に動く姿をアピールできれば、スムーズに正社員になれるでしょう。
特に、取り扱う商品に愛着をもてる人や、相手のニーズを汲んで提案できる人が向いています。
介護職
介護職は生活の不自由な人を支える仕事で、主な業務内容は生活援助・身体介護・事務業務の3種類です。
特に食事の配膳や掃除などを行う生活援助や事務業務は、資格が不要なため未経験から始められます。
資格取得支援制度が設けられているケースもあるため、活用すればキャリアアップが期待できるでしょう。
人とのコミュニケーションが多いため、相手の気持ちを汲んで行動できる方が特に向いています。
工場作業員
工場作業も資格は不要ながらも求人が多いため、正社員就職を目指しやすいです。
「黙々と働ける」「人間関係のストレスが少ない」「残業がほとんどない」といったメリットがあります。
ただし、単純作業だからこそ専門的な知識やスキルが身につきにくいため、成長意欲のある人には向かない可能性が高いでしょう。
特に、単独行動や単純作業に楽しさを見出せる方が向いています。
営業職
営業職も、特別な資格が必要ないため未経験からでも始めやすいでしょう。
また営業職にはインセンティブ(歩合)があり、自分の営業成績や努力次第で収入を上げることもできます。
顧客の課題解決や数字分析などを通じて営業スキルを磨けば、業種・業界問わず評価されやすいのもポイントです。
特に、人と話したり事前準備が好きな方・得意な方が向いています。
ITエンジニア
ITエンジニアは、情報技術に関するスキルや知識を用いて、ITインフラや知識を設計・構築・運用します。
社会のIT化が進む中でITエンジニアの需要は特に増えており、専門性を高めれば高収入も期待できるでしょう。
また、入社後の研修でITエンジニアを育成する企業もあるため、未経験から目指せるのもポイントです。
IT業界は変化が早く常に新しい知識の吸収が必要なので、好奇心旺盛な方が特に向いています。
製造業
製造業は未経験歓迎や年齢不問の求人が多く、入社後には研修制度のある企もが多いので、社会人経験が乏しいフリーターでも正社員を目指せます。
厚生労働省の「令和2年賃金構造基本統計調査の概況」によると、製造業の平均年収は約313万円で、夜勤手当や残業手当がつくケースが多い点も魅力です。
なお製造業は、コツコツとした作業が好きな人や、体力に自信のある人におすすめです。
上記の職種以外にも、料理人や伝統工芸、大工など職人系の仕事もおすすめです。手に職をつけられるので、稼ぐ力が身につきます。
「未経験歓迎」の求人に応募する
高卒フリーターが正社員求人を選ぶ際、「未経験歓迎」の求人も見逃さないようにしましょう。
未経験歓迎の求人は、企業が新たな視点や考え方を持つ人材を求めている場合に多く見られます。
また、企業自身が独自の教育体制を持っており、社員を一から育て上げる環境が整っている場合も多いので、未経験者は積極的に応募してみましょう。
就職に役立つ知識やスキルを身につける
高卒フリーターから正社員への転職を目指す場合、自主的に知識やスキルを身につけることが役立ちます。
フリーターのアルバイトやパートの仕事は単純業務が多く、身につくスキルが少ないからです。
知識やスキルを身につけることで、積極性や仕事への意欲をアピールでき、就職活動で高評価につなげられます。
就職に有利な資格を取得する
希望の業界や職種に関する資格があれば、就職活動でアピールできるので、高卒フリーターからでも正社員に就職しやすくなります。
希望の業界では、どのような資格が役立つか、事前に調べておきましょう。
資格の例 | 概要 |
TOEIC | 英語スキルの証明になる 合格・不合格はなく、990満点のスコア形式で評価される |
日商簿記検定 | 会計に関する知識を保有している証明になる 3級・2級・1級がある |
ファイナンシャルプランナー(FP)技能検定 | 税金・投資・不動産などお金の知識を保有している証明になる 3級・2級・1級がある |
MOS(マイクロソフト・オフィス・スペシャリスト) | Word・Excel・PowerPointの操作スキルを保有している証明になる スペシャリストとエキスパートがあり、エキスパートの方が難易度が高い |
介護職員初任者研修 | 介護職の基本的な知識を保有している証明になる 介護福祉士などへのキャリアアップも可能 |
社会人としての最低限のビジネスマナーを身につける
高卒フリーターから正社員に就職したい場合、誠実さを示すために、最低限の基礎知識やビジネスマナーを身につけておきましょう。
社会経験のある方であれば最低限のビジネスマナーは身についていると思いますが、業界未経験の場合は知らない専門用語が多いでしょう。
面接で専門用語が飛び交うこともあるので、業界に関する最低限の基礎知識は覚えておくのがおすすめです。
1人で不安なら就職支援サービスを利用する
高卒フリーターから正社員への就職に不安を感じた場合は、ハローワークや就職エージェントの利用がおすすめです。
ハローワークを利用する
ハローワークは、政府が運営する無料の就職支援センターで、求人情報の提供や就職相談ができる場所です。
全国各地に存在し、インターネット上でもおおよその情報を検索できます。
利用者は無料で求人情報にアクセスできるだけでなく、職業相談や履歴書・職務経歴書の添削、企業との面接調整などを依頼することも可能です。
またハローワークでは、求職者に適した求人情報を自動で紹介するサービスや、転職活動を成功させるためのセミナーも開催されています。
就職エージェントを利用する
就職エージェントとは、求職者に対して求人情報の提供やキャリアカウンセリング、面接対策などを提供し、就職活動をサポートする専門家を指します。
求人情報の検索や提供がメインのサービスであり、自分に適した職種や業界、地域など、希望条件に沿った求人情報を提供してもらえます。
また、無料で利用できるエージェントも多く、登録や相談が気軽にできるのが特徴です。
またエージェントは、各業界や職種に精通しており、就職活動に関する豊富な経験と知識を持っているため、キャリアカウンセリングや面接対策などで具体的な指導が受けられます。
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高卒フリーターの末路に関するよくある質問
- 高卒フリーターでも高収入を狙えるおすすめの職種とは?
-
高卒フリーターでも高収入を狙えるおすすめの職種は、IT業界の営業職です。
IT業界は利益率が高いので給料も高くなりやすく、営業職は成果を出せば昇給がしやすいからです。
- 高卒フリーターが精神的に辛くなってしまうケースは?
-
高卒フリーターが精神的に辛くなってしまうケースに、以下が挙げられます。
- 学歴と職歴の二重苦で再就職を諦める
- 自分自身の限界を低く見積もってしまう
- 人との交わりを避けるようになる
- 高卒フリーターは恋愛面においてどのような影響を及ぼす?
-
高卒フリーターは恋愛面において、以下のような影響を及ぼす可能性があります。
- 相手の親御さんから反対される
- 出会いの場で恋愛対象外になる
- 恋愛マッチングアプリで敬遠される
- 高卒フリーターの老後はどうなる?
-
高卒フリーターの老後は、以下のようになる可能性が高いです。
- もらえる年金が少ない
- 仕事を辞めることができない
- 生活保護を受けられない
- 高齢になると就職が困難になる?
-
たとえ経験があったとしても、年齢が上がるにつれて就職が困難になる可能性は高いです。
- フリーターから正社員を目指すなら何歳くらいが目安?
-
20代のうちに正社員を目指すと良いでしょう。
- フリーターから就職する際に役立つ資格は?
-
就職したい仕事に役立つ資格を取るのがおすすめです。
例:TOEIC、日商簿記検定、ファイナンシャルプランナー技能検定、MOS、介護職員初任者研修など
- 30代フリーターの悲惨な末路とは?
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30代のフリーターは、経済的に安定しづらく生活に影響が出やすい可能性が高いです。
- 40代フリーターの悲惨な末路とは?
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40代のフリーターは、収入差がますます大きくなるので、老後の不安を抱えやすいでしょう。
自分の老後資金を貯めるためにも、環境を見直す必要があります。
- 大卒フリーターはやばい?悲惨な末路とは?
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やばくはないですが、急いで就活した方がいいでしょう。
大学まで卒業したのにフリーターという肩書きに肩身の狭さを感じ、そのまま引きこもりになってしまう人もいるので、周りの目を気にしすぎずに就職活動に取り組んでみましょう。
- 女性フリーターの末路はどうなる?
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今は共働きが一般的なので、女性も正社員になるのが無難です。
片方の収入に頼り、専業主婦になる場合、生活が苦しくなる可能性があります。
- 派遣社員の末路も悲惨?
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派遣社員もフリーターと同様に非正規雇用なので、派遣社員のまま年齢を重ねていくのはリスクが大きいです。
- 中途採用とは?フリーターからでも応募できる?
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中途採用とは、一般的にすでに就業経験のある人材を採用することです。
スキルや経験がある方を採用する傾向にあるので、フリーターから採用されるケースは少ないです。
ただし、「未経験可」の求人であれば、フリーターでも十分に採用される可能性はあります。
- 実際、フリーターは何歳まで許される?
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一般的には20代までとされています。
30代になると「未経験可」の求人数が減り、就職するのが難しくなるからです。
- 35歳でフリーターはもう将来暗い?
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35歳でフリーターは危険です。
将来に備えて正社員になりたい場合は、急いで就活した方がいいでしょう。
- バンドマンなど夢追いフリーターはどこで見切りをつければいい?
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現在はYouTubeやSNSなどと正社員を両立している方も多く、正社員でもやりたいことができる時代です。
将来が不安であれば正社員として勤めながら、夢を追いかけるのも良いでしょう。
高卒フリーターのまとめ
今回は、高卒フリーターの末路について解説し、正社員就職を成功させるコツを紹介しました!
フリーターの期間が長くなるほど、正社員に就職できないリスクが大きくなるので、20代のうちに就職活動を始めると良いでしょう。
また、30代になって焦って正社員に就職しようとすると、ブラック企業の求人に引っかかるリスクもあります。
「20代のフリーターと正社員の給与はそれほど変わらない」「20代の時間は自由に使いたい」といった理由でフリーターを続けると必ず後悔するので、早めの行動が大切です。
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