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空求人(ゴーストジョブ)とは採用する予定がないのにずっと出している求人

カラ求人って何?なぜ掲載されるのか?目的や見分け方を徹底解説!

求人に応募したのにいつまでたっても返事がない。

この求人ずっと掲載している気がする

こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。

皆さんの中には上記のような経験がある方もいるのではないでしょうか。

今回はこういった謎の求人について、なぜこういった求人が存在するのか?それらを見分ける方法を徹底解説します。

無駄な時間や労力を使わず、効率的に転職活動を行いたい方は必見です。

目次

空求人(カラキュウジン)別名ゴーストジョブとは?

空求人(カラキュウジン)とは、別名ゴーストジョブ、おとり求人・ダミー求人などとも呼ばれ、求人広告に掲載されているものの、実際には採用を行わない、またはその時点では採用を行う意図がない求人のことを指します。

2022年くらいからアメリカでも話題になり「ウォール・ストリート・ジャーナル」や「フィナンシャル・タイムズ」といった有名経済紙でも取り上げられている問題です。

(ゴーストジョブ)の具体例
  • 実際には募集していない職種や条件の求人
  • 採用枠がすでに埋まっているのに掲載を続ける求人
  • 掲載時点では未定である募集内容を提示している求人

空求人は、応募しても採用に繋がらないため、求職者にとっては時間の無駄となり、効率的な転職活を妨げてしまいます

また、企業や採用担当者側からみても、無駄な面接や応募書類の確認作業が増え、効率的な採用活動が行えなくなる可能性があります。

求人を避ける方法
  • 複数の求人サイトや情報源を利用して比較検討する
  • 転職エージェントへの相談や登録
  • ハローワークや人材派遣会社での情報収集

なぜ空求人(ゴーストジョブ)を出すの?

異業種への転職は難しい?

掲載料金がかからないから

空求人を出す理由の一つとして、掲載料金がかからないためデメリットが無い、という点が挙げられます。

一部の求人サイトでは、企業が求人情報を掲載する求人広告料金が無料または低額であるため、負担なく求人を出すメリットが享受できてしまいます

企業が空求人を出すメリット
  • 常時求人を掲載している印象を与えることで、ブランドイメージの向上
  • 企業の知名度や業界内での評価を上げる
  • 人材をストックしておくためのポートフォリオ作り

しかし、上記のような理由で空求人を出す企業には注意が必要です。空求人の多い企業は、労働環境や人事方針に問題がある場合があります

転職を希望する求職者は、複数の情報源やエージェントのサポートを利用し、正確な情報を入手して、無駄な時間を使わないことがポイントとなります。

新人の採用担当者の練習目的

新人の採用担当者が採用業務の練習をするために、空求人を掲載するケースもあります。

実際の選考フローをなぞって再現度の高いトレーニングを行うために、応募者を利用しようというわけです。

実際に応募者を募ることで、採用担当者は採用要件や条件の理解、求人広告の作成スキル、面接の進行など、様々な業務を本場に則して体験できます。

掲載の取り下げ忘れ

企業が求人情報の掲載を取り下げ忘れた結果、空求人が残ってしまっているケースもあります。

掲載の取り下げ忘れによるデメリット
  • 必要のない応募が増加

募集が終了しているにもかかわらず、求職者が応募が来ることで、採用担当者の負担が増加し、無駄な時間を費やすことになる。

  • 企業の信用低下

応募者に対して募集が終了していることを伝える際、企業の信用が低下する可能性がある。

  • 法律違反のリスク

労働基準法や公正競争規約に違反する場合があり、罰則の対象となることがある。

掲載の取り下げ忘れを防ぐポイント
  • 掲載期間の厳格な管理

採用担当者が掲載期間を把握し、期限が近づいたら速やかに対応する。

  • 求人情報の定期的なチェック

掲載されている求人情報を定期的に確認し、取り下げが必要な場合は速やかに対応する。

  • 内部の情報共有

求人募集の状況を社内で共有し、掲載の取り下げが必要な場合、関係者がすぐに対応できるようにする。

助成金目当て(ハローワーク掲載)

ハローワークに求人掲載することで採用活動に関わる助成金の受給条件を満たせる場合があります

例えば、新卒や女性、雇用状況が不安定なフリーターや派遣社員など特定の層を対象とした求人については、助成金の対象となることが多く、企業にとって経済的なメリットが期待できます。

このように、企業が助成金の受給を目的としてハローワークに空求人を掲載するケースも多くみられます。

助成金は、企業が採用活動にかかる費用を補助するために政府から支給されるものです。

空求人(ゴーストジョブ)の掲載は違法?

空求人が違法かどうかについては、掲載目的や掲載内容の正確性、被害の有無などによって決まります

空求人が違法になるケース
  • 実際に採用する意志がなく、労働者を派遣会社に流すために空求人を掲載した場合
  • 掲載内容に虚偽や誇大広告が含まれていたり、利用者に損害を与える恐れがある場合
  • 無駄な時間や労力の浪費、職業選択の制限、履歴書の情報漏洩など、空求人による被害が発生した場合

空求人の掲載が違法かどうかは状況によって異なりますが、基本的に違法行為がない限り、求人情報の提供や掲載自体は法律で禁じられていません。

空求人(ゴーストジョブ)を選んで起こるデメリット

一覧
  • 無駄な時間と労力を消費する
  • 自分の希望する条件と相違が発生する

無駄な時間と労力を消費する

採用の意思がない空求人は求人検索が非効率化し、無駄な時間と労力を消費することがあります。

具体的なケース
  • 内定に繋がらない求人票を確認・保存することで、時間が無駄になる
  • 空求人かどうか確認するために時間や労力が割かれる
  • 採用意思のない面接に進んで他社の応募を控えた結果、就職先が決まるまでさらに時間がかかってしまう

転職活動が無駄にならないために、自分のキャリア目的や求める条件を考慮し、選択肢を絞り込むことが推奨されます。

また、転職エージェントやハローワーク、登録制の人材サービスを活用することで、自分に合った条件の仕事を効率的に探せます。

自分の希望する条件と相違が発生する

空求人がもたらす問題として、希望する条件において企業との間でミスマッチ発生することがあります。とりわけ、希望の仕事内容や勤務条件、年収などが実際の採用条件と異なる場合におこります。

空求人の中には、企業が求人広告に掲載する条件と実際の雇用条件が一致しないケースも多く、面接時に過大な期待をもち込んでしまい、その後の交渉で不利益が発生することもあります。

上記のような状況を回避するには、自分の希望条件を明確にするとともに、企業の検索や情報収集を正確に行い、認識相違が生じないように注意することが必要です。

疑問点や不明瞭な点は、事前に確認をとることが重要です。

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空求人(ゴーストジョブ)の見極め方

求人の掲載期間が長い

求人の掲載期間が極端に長い場合は、企業の知名度アップや人材確保のポートフォリオづくりを目的に常時掲載している空求人である可能性があります。

欠員の補充を目的に採用活動を行う場合、企業が必要な人材をなるべく早く確保したいと考えるため、採用活動の長期化は避けるでしょう。

そのため、掲載期間が長すぎる場合、本当に採用するつもりがあるのかどうか疑うことが重要です。

また、いつまでたっても掲載終了しない企業は、離職率の高いブラック企業である可能性も高いため注意しましょう。

募集人数が多い(企業規模に見合ってない)

募集人数が多く、企業規模に見合っていない場合も、空求人である可能性が考えられます。

例えば、応募人数稼ぎ最優先として課せられている採用担当者がいる企業にありがちです。

とはいえ、新規事業の立ち上げ時や繫忙期には採用人数が増える企業もあるため、企業のHPを参考にしながら事業内容と企業規模が釣り合っているかどうかを見極めましょう。

どうしても判断がつかない場合は、面接時に質問してみるのも一つの手です。

給与額に幅がありすぎる

求人票へ記載されている給与の目安に幅が大きく設けられている場合も、空求人でないか疑いましょう。

給与の上限を高く記載しておくことで、応募数稼ぎを目的としている可能性が考えられるからです。

怪しいと感じた場合は、同職種に該当する他社の求人情報を参考にするのがオススメです。

募集要項に矛盾が多い

求人広告の募集要項に矛盾が多い場合、空求人である可能性が高いです。

具体的には、「即戦力の人材を求める」と謳っておきながら、「未経験者歓迎」のタグが付いているケースなどが挙げられます。

求人票を見る際は、記載された条件などを良く読み込み、一貫性のある募集内容であるか確認しましょう。

見極めが難しい場合は、同職種の他社が掲載している求人情報なども参考にするとよいでしょう。

空求人(ゴーストジョブ)面接の特徴

面接時間が短い

空求人面接は、一般的な面接と比べて時間が短いことが特徴です。

空求人は見かけだけの求人であり、実際には採用を行わないことが多いため、企業は面接に時間をかけたくないと考えるためです。

そのため、面接時間が極端に短いと感じた場合は、内定が出ない可能性も高いと覚悟し、他の求人探しを続行するようにしましょう。

業務内容の説明をきちんとしてくれない

業務内容の説明が不十分である場合、空求人である可能性が高くなります。

本当に採用する意思があれば、応募者に自社についての理解を深めてミスマッチを防いだり、入社後のイメージをもってもらっりするために、業務内容を詳しく説明するはずです。

そのため、入社後についての説明が満足にされない場合、空求人を疑った方が良いでしょう。

面接結果の連絡が遅い

面接結果の連絡が極端に遅い場合も、空求人である可能性を疑いましょう。

そもそも採用する意思がなく、選考も行われないため、結果の連絡自体こないまま有耶無耶にされるケースも少なくありません

面接の際には合否が決まる機関について目安を確認しておき、過ぎた場合は切り替えて他社に応募するのが賢明です。

空求人(ゴーストジョブ)に関するよくある質問

空求人(カラキュウジン)ってなんですか?

空求人とは、実際には募集していないものの、求人広告が掲載されている求人のことを指します。

空求人に応募してしまうと、結果的に求職者は無駄な時間を浪費してしまうことになるため、注意が必要です。

転職活動においては、空求人を避け、自分が実際に働きたいと思う企業を見つけられるよう、信頼できる求人情報を提供しているサイトや人材紹介エージェントをうまく活用し、適切な求人情報を入手しましょう。

空求人の目的

  • 企業が人材のストックを集める目的で掲載している
  • 企業の知名度向上を狙って広告を出してい

空求人を見分ける方法

  • 募集内容が曖昧でないか確認
  • 応募条件が極端に厳しい・緩いことがないか確認
空求人(ゴーストジョブ)はブラック企業に多い?

ブラック企業は、空求人を出すケースが多い傾向にあります。

具体的には、人材のストックや知名度アップのほかに、利用者の情報収集を目的として空求人を掲載する目的なども挙げられます。

また、ブラック企業は労働条件や待遇などで問題があり、適切な人材を惹きつけることが難しいため、空求人を利用して労働者を集めることもあります。

求職者の個人情報を把握し、勧誘やスカウト活動を行う悪質なケースもあります。

空求人(ゴーストジョブ)を避けて就活する方法は?
  • 信頼性のある求人サイトを利用する
  • 運営実績や評判、対応ポリシーをチェックして、信頼性のある求人サイトを利用しましょう。
  • エージェントを活用する
  • 口コミや評判を参考にする

空求人(ゴーストジョブ)対策のまとめ: 転職活動を成功させるためのヒント

今回は空求人(ゴーストジョブ)についてまとめてみました。

空求人対策として、信頼性のある求人サイトやエージェントを活用し、厚生労働省が運営するハローワークに登録することが重要です。

また、求人情報の確認や口コミ・評判を参考にし、労働環境や求人広告の掲載期間などをチェックすることで、ブラック企業の空求人を避けることができます。

これらの対策を講じることで、転職活動を成功させることができます。さらに情報収集やアドバイスを求めたい場合は、専門エージェントに相談することをおすすめします。

積極的な行動を通じて、自分に適した求人を見つけ、転職活動を成功させましょう。

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この記事を執筆した人

荻久保健一のアバター 荻久保健一 株式会社Wiz CHRO/株式会社Personal 代表取締役

IT系ベンチャー数社でマーケティングからWeb制作、子会社代表等幅広く経験。
その後人材系ベンチャーでCMO(マーケティング責任者)を経て、現在は年間数万人が応募するITの総合商社でCHRO(人事責任者)をやりながら、株式会社Personal代表取締役として、すべての人に相性がいい適職を紹介する「パーソナルファイル【相性就職・就職】」を運営しています。

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