特にやりたい事もないから、高校を卒業したら就職するのがいいか、とりあえず一旦進学するのがいいか悩む…
まだ高校生で進路を考えている人にとって、はたして高卒で就職するべきなのか、それとも進学した方がいいのか迷う人も非常に多いのではないでしょうか。
就職か進学かすぐに決められる人はほんの一握りなので、自分の人生を左右する重要な選択肢を迫られると迷わずにはいられません。
そこで重要なのは、高卒で就職するとどんなメリットやデメリットがあるのかどうかです。
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
大卒でなければならない理由はありませんが、高卒だとどんなメリットやデメリットがあるのか気になる人も多いでしょう。
そこで今回は、高卒で就職するメリットとデメリット、高卒で就職する際のポイントなどをまとめてみたいと思います。
- 基本的に2年~4年も早く社会人としての経験が積める
- 経験の差は大きいので高卒での就職はあり
- 企業の情報収集が重要
- ワークライフバランスを重視するのがおすすめ
- 自分の力でお金が稼げる達成感が味わえる
- 進学費用もかからず、勉強とアルバイトの両立をすることもない
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高卒で就職するメリット
高卒で就職するメリットは、以下の通りです。
以下に具体的に説明します。
早々に自立して働ける
高卒で就職することによって、早々に自立できるのが最大のメリットです。
大卒より数年も先に就職して収入が得られるため、自分の力で稼いだ収入が自由に使えるのが大きなポイントです。
後から新入社員の大卒者が入社してきても、こちらは既に数年の経験を積んでいるので同い年の後輩ができる形になります。
進学費用がかからない
高卒で就職することによって、進学に必要な費用が一切かからなくなります。
進学するとなった場合、大学や専門学校への入学費用はもちろん人によっては通学費用もかかるなど、大きな費用がかかってしまいます。
学費を稼ぐために勉強とアルバイトの両立で非常に忙しくなることもあるでしょう。
人によっては学費を稼ぐのに精一杯で勉強どころではない事態になりかねません。
大学に進学するために奨学金を借りる人もいるかもしれませんが、後から奨学金返済のためのやり繰りが非常に苦しくなる可能性が高まるでしょう。
しかし、高卒の場合はこれらの費用が一切かからないため、費用面で心配することはないと言っていいでしょう。
手厚い教育が受けられる
高卒で入社したので、本当にこの企業でやっていけるのかどうか心配に思う人も多いでしょう。
いきなり右も左も分からないズブの素人が入社してきていじめられたりしないか、早々に諦めて退職したりしないか、湧き上がる不安や心配は尽きないかもしれません。
ですが、企業はそんなことを想定して高卒者を募集しているため、何も心配することはありません。
というのも、多くの企業は高卒者のために充実した新人教育が受けられる体制が整っているため、未経験者でもしっかり教育を受けることで問題なく働くことができます。
企業は高卒者が入社してすぐに仕事ができるとは思っていないので、教育したり先輩や上司から仕事を教えてもらったりして仕事を覚える形が主流です。
だからこそ、高卒者でも安心して入社できるのです。
学校の就職支援が受けられる
高卒で就職する大きなメリットとして挙げられるのが、学校の就職支援が受けられることです。
学校側は在学中に内定を獲得しやすいように、就活のサポートを行うケースが多いです。
厚生労働省によると、「令和5年度『高校・中学新卒者のハローワーク求人に係る求人・求職・就職内定状況』取りまとめ(3月末現在)~高校生の就職内定率は99.2%~」によると、
2024年3月卒の高卒者の就職内定率は99.2%
でした。
参考元
つまり、学校の就職サポートによって就職希望者のほぼ全員が就職の内定を獲得していることになります。
したがって、高卒で就職に困ることはほぼないでしょう。
更に2025年卒業予定の高校生に対する高卒求人倍率が、過去最高の3・7倍という状況で、かつてないほど高卒人材の売り手市場になっています。
参考元
高卒で就職するデメリット
高卒で就職するデメリットは以下の通りです。
高卒だと応募先が狭まる
高卒で就職するにあたって注意したいのが、大卒を応募条件としている企業に応募できないことが挙げられます。
もちろん高卒でも応募自体はすることはできますが、企業としては大卒や大学院卒を採用したい意向にあるため、書類選考で不採用になる可能性が高いでしょう。
キャリアアップしにくい
企業によっては学歴を重視していることがあるので、そういった企業に就職した場合はキャリアアップしにくいのがデメリットです。
昇進や昇給の指標として学歴を優先する傾向がある場合、高卒よりも経験年数は多いのに大卒の方が昇進・昇給することも少なくありません。
事前の情報収集を徹底して、学歴偏重ではないか確かめましょう。
もらえる給与が低い
高卒で就職した場合、大卒と比べて初任給や年収が低くなる可能性が高いです。
基本的に高卒と大卒の両方を採用している企業は異なる初任給を設定していることがあるので、どうしても給与に差を感じることもあるでしょう。
高卒での就職が向いている人
高卒での就職が向いている人は、以下の通りです。
進学に興味がない人
進学に興味がない人は高卒での就職が向いています。
進学するといってもさまざまな費用がかかるので負担になりますし、進学しなければ絶対に就職できないというわけでもありません。
そもそも学校に行くのが好きじゃない人や勉強が苦手な人にとって、進学ほど難色を示すものはないでしょう。
それなら高卒で就職した方が早めに経験が積めるうえにお金も早く稼げるので、早めに就職するのもおすすめです。
社会人としての経験を早く積みたい人
高卒と大卒の就職で決定的に違うのは、高卒の方が社会員としての経験を早く積めることです。
それならバイトでもいいと思う人もいるかもしれませんが、バイトと正式に就職した人では背負う責任が圧倒的に違います。
基本的に大卒者より4年も早く社会人デビューができるので、学校では教わることができない社会人としての責任能力や人間力、仕事のスキルなどが早々に学べるのがポイントです。
早く経験を積んでいることから、新入社員の大卒者と4年の経験を積んだ高卒者ではどちらが重宝されるか分かるでしょう。
学歴が業務にどう影響するかは以下もご参考ください。
やりたい仕事がある人
就職する前からやりたい仕事が明確に見つかっている場合は、進学せずに就職するのがおすすめです。
希望する企業や就職するまでに学んだことが活かせる仕事、やりがいがある仕事がしたい人は、事前に就職する準備を進めておくと就職しやすくなるでしょう。
高卒での就職が向いていない人
高卒での就職が向いていない人は、以下の通りです。
学歴が気になる人
どうしても学歴を気にしてしまう人には向いていません。
というのも、多くの企業では高卒と大卒で待遇が違うことがあるため、学歴を気にする人ほど大卒との差が気になってくるでしょう。
高卒と大卒で給与の違いが数十万円違うことも珍しくないので、収入面でも学歴が影響することに我慢ならない人もいるかもしれません。
もちろん高卒でも実力次第で大卒に負けないどころか超えるレベルの働きぶりをアピールすることができますが、そもそも自分自身が学歴に関するコンプレックスがある人は、高卒での就職には向いていないでしょう。
社会人として働ける自信がない人
高卒ということで10代から社会人として働くことになるので、まだまだ精神的に未熟な状態で働くことに自信がない人も多いでしょう。
相手は10代だからといって一切手を抜くことはないため、先輩や上司から厳しいことを言われることも日常茶飯事です。
ここでひるんでしまうと精神的に追い詰められやすくなるばかりか、周囲とのコミュニケーションが取りにくくなる可能性があります。
社会に出たら嫌でも職場で揉まれて強制的に成長するしかなくなるため、未熟な自分と向き合って成長する意欲が持てる人や、社会人として働ける強い自信がないと厳しいでしょう。
採用情報をよく確認しない人
高卒で就職した後にすぐに退職してしまう人にありがちなのが、採用情報をよく確認しなかったがために「自分が思っていたのと違っていた」「福利厚生が自分に合わない」といった理由で退職してしまうケースです。
この場合、採用情報を細かく確認していれば避けることもできましたが、これから社会人として働く自覚がないのか、とにかく就職できればいいと思っているような人には向いていません。
高卒だからといって譲歩してくれるわけではないので、採用情報をしっかりとチェックして自分に合う仕事や企業を見極めることが大切です。
求人先の選択肢が減るのが嫌な人
高卒と大卒で求人先の選択肢が減っていくのが嫌な人には向いていません。
というのも、高卒向けと大卒向けでは応募できる選択肢が減りやすくなります。
大卒向けの求人には特定の専門知識やスキルが求められるケースが多く、高卒はそういった求人に応募しにくいのが難点です。
とはいえ、高卒だからといって大卒の求人に応募できないわけではないので、大卒者に負けないスキルや経験があることがアピールできれば問題ありません。
自由な時間が減るのが嫌な人
高卒で就職する場合、大卒者に比べて自由な時間が減ってしまいます。
学生ならではの自由な時間やプライベート、趣味に使える時間が少なくなるため、まだ自由な時間を謳歌したいという人には向いていません。
ただ、企業によってはワークライフバランスを重視していることがあるので、働きながらでもプライベートを充実させることもできます。
やはり企業の情報収集を徹底して行い、自分にとって働きやすいかどうかチェックすることが大切です。
高卒で就職するメリットとデメリットに関するよくある質問
これから就職か進学か決めなければならないとき、就職に対するさまざまな不安や悩み、疑問がある人も多いのではないでしょうか。
ここでは高卒で就職するメリットとデメリットに関するよくある質問について解説します。
- 結局高卒と大卒はどちらがいいの?
-
結論から言えば、進学することで自分にどんなメリットがあるのかを考える必要があります。
高卒も大卒もメリットやデメリットがあるように、必ず高卒で就職したり大学に進学したりしなければならないわけではありません。
高卒で就職して苦労することも多いでしょうし、大学に進学したことでお金の負担が大きくなることもあります。
自分が高卒で就職せずに大学に進学する意味を見出すことができれば、進学する道が開けるでしょう。
逆に高卒で就職することでさまざまなメリットやデメリットがあるので、じっくりと考えて答えを出さなければなりません。
- 高卒で就職すると後悔する?
-
特に深く考えずになんとなく就職したのであれば後悔する可能性が高いです。
事前に企業情報についてしっかりと調査しなかったことで、自分に合わない会社だと早々に分かった瞬間、「なぜあそこでしっかりと調べなかったのか」と後悔するでしょう。
就職で後悔しないようにするためにも、事前にしっかりと情報収集をすることが大切です。
- 高卒で就職すると、将来の年収は大学卒と比べてどのくらい違いますか?
-
一般的に初任給は大卒との差が約5万円程度ありますが、業界や企業によって異なります。
ただし、早期からの実務経験と資格取得、さらに企業内での昇進を重ねることで、その差を縮めることは十分可能です。実際に、入社10年目以降では能力や実績次第で年収差が逆転するケースも少なくありません。
- 高卒で就職しても、将来的に管理職になれますか?
-
はい、可能です。
多くの企業では実力主義を採用しており、学歴に関係なく実績や能力に応じて管理職への昇進機会が設けられています。
特に製造業や小売業では、現場経験が豊富な高卒社員が重要なポストに就くケースが多く見られます。
- 高卒就職後に大学進学は可能ですか?
-
可能です。
通信制大学や夜間大学、サテライトキャンパスなど、働きながら学べる選択肢も豊富にあります。
また、多くの企業では従業員の自己啓発を支援する制度を設けており、学費補助を受けられる場合もあります。
- 高卒でも大手企業に就職できますか?
-
可能です。
多くの大手企業が高卒採用枠を設けており、特に製造業、運輸業、小売業などでは積極的な採用を行っています。
ただし、募集人数は大卒と比べて限られる傾向にあるため、早めの就職活動と十分な準備が重要です。
- 高卒就職のための就職活動はいつから始めればよいですか?
-
一般的に高校3年生の7月頃から企業への応募が解禁されます。
ただし、実際の準備(履歴書作成、面接練習など)は5月頃から始めることをお勧めします。
学校での進路指導や企業説明会なども活用し、計画的に活動を進めることが重要です。
- 高卒で就職した場合、転職は不利になりますか?
-
必ずしも不利にはなりません。
実務経験や専門的なスキル、資格などを積極的に習得することで、転職市場での競争力を高めることができます。
特に、技術職や専門職の場合、実践的な経験が重視され、学歴よりも実力が評価される傾向にあります。
- 高卒就職でも資格取得のサポートはありますか?
-
はい、多くの企業で従業員の資格取得を支援する制度が整っています。
受験料補助や学習時間の確保、社内研修など、様々なサポート体制が用意されています。特に、業務に直結する資格については、会社が全面的にバックアップしてくれるケースが多いです。
- 高卒就職先でのキャリアアップの方法を教えてください。
-
主なキャリアアップ方法として以下があります。
- 社内資格制度の活用
- 外部資格の取得
- 社内研修プログラムへの参加
- OJTを通じた実務スキルの向上
- 社内公募制度への応募
これらを組み合わせることで、着実なキャリア形成が可能です。
- 高卒就職後の社会保険や福利厚生は大卒と違いはありますか?
-
いいえ、基本的に違いはありません。
雇用形態が正社員であれば、学歴に関係なく同じ待遇を受けることができます。健康保険、厚生年金、雇用保険などの社会保険や、各種手当、福利厚生施設の利用など、同じ条件が適用されます。
- 高卒就職後に必要なスキルアップの方法を具体的に教えてください。
-
効果的なスキルアップの方法として、以下が推奨されます。
- 業界関連の資格取得
- オンライン学習プラットフォームの活用
- 社内研修への積極的な参加
- 先輩社員からのOJT
- ビジネス書による自己啓発
特に、入社1-3年目は基本的なビジネススキルの習得に注力することをお勧めします。
高卒で就職するメリットとデメリットまとめ
今回は高卒で就職するメリットとデメリットについてまとめてみました。
高卒で就職することに不安に感じたり不安に思ったりする人も多いかもしれませんが、きちんと事前に企業の情報収集を徹底することで後悔しない就職ができます。
もちろんデメリットもありますが、メリットも大きいので高卒だからといって悲観的になる必要性はありません。
本当に進学するべきか就職するべきか、メリットとデメリットを見てよく考えて決めましょう。
高卒の就職については詳しくは以下も参考ください。
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