未経験で異業種から転職するのは難しい?
業種や職種が異なる場合、志望動機をどう考えればいいかわからない
近年は、異業種への転職を検討している人が多く、企業も様々なバックグラウンドを持つ人材を積極採用するケースが増えています。
しかし、このように「どうやって志望動機を考えればいい?」「転職に失敗するのが怖い…」など不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、異業種に転職する場合の志望動機の書き方として、良い回答例とNG例を紹介していきます!
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
今回は、異業種に転職する場合の志望動機の書き方を徹底解説します。
面接で聞かれることの多い質問とその回答例も紹介しているので、今の仕事を辞めて別の環境で働きたい方必見です!
- 今までとは異なる業界で働くことで、新しい視点や発想を得ることができる
- 異業種での経験は、将来のキャリア選択肢を増やし、市場価値を高めることにつながる
- 自己分析を通じて、自分の得意分野や興味関心のある領域を明確にする
- 異業種でも通用する自分の強みを見極め、その強みを発揮できる業界を選ぶ
- 単なる好奇心ではなく、異業種で活躍したいという熱意と意欲を示す
- 異業種で自分が貢献できる点を具体的に説明し、採用担当者を説得する
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【結論】未経験でも異業種からの転職は可能!
異業種への転職は、同業種への転職より難しい?
異業種への転職は、同業種への転職より難しいと言われています。
しかし近年は、異業種への転職を検討している人が多く、企業も様々なバックグラウンドを持つ人材を積極採用するケースが増えています。
以下のようなポイントを押さえることで、異業種でも転職を成功させやすくなります。
- 志望動機に説得力がある
- 前職の成果がある
- 活かせるスキルがある
- 実現したいことが自社とマッチしている
異業種同職種の転職とは、例えば「小売営業」から「IT営業」に転職する場合を指します。
異業種への転職は何歳まで?
異業種への転職は何歳までという決まりはありませんが、20代の方が異業種転職の成功割合は高いです。
20代は、経験が浅いぶん新しい環境や仕事のやり方をスムーズに吸収しやすく、自社での成長を見越して採用されるケースが多いからです。
未経験でも異業種へ転職できる
昨今は、未経験を歓迎している業界・企業が多くあるため、異業種への転職は十分可能です。
特に、慢性的な人手不足に悩んでいる業界やポテンシャル、若さを求めている企業は、未経験者を積極採用する傾向にあります。
実際に、2017年に行われたマイナビ転職の調査によると、掲載されている全求人のうち、「職種(仕事の種類)未経験者」を歓迎している割合は78.4%で、約8割の求人は未経験者を歓迎しています。
「職種(仕事の種類)未経験者歓迎」の割合が多い職種 | ||
---|---|---|
1位 | 美容・ブライダル・ホテル・交通 | 94.7% |
2位 | 販売・フード・アミューズメント | 93.6% |
3位 | 技能工・設備・配送・農林水産 他 | 90.3% |
4位 | 保育・教育・通訳 | 90.1% |
5位 | 医療・福祉 | 84.9% |
6位 | 管理・事務 | 83.3% |
7位 | 公共サービス | 83.1% |
8位 | 企画・経営 | 81.4% |
9位 | 医薬・食品・化学・素材 | 80.1% |
10位 | コンサルタント・金融・不動産専門職 | 79.8% |
11位 | 営業 | 78.4% |
12位 | クリエイティブ | 73.1% |
13位 | 電気・電子・機械・半導体 | 70.0% |
14位 | 建築・土木 | 69.2% |
15位 | WEB・インターネット・ゲーム | 57.1% |
16位 | ITエンジニア | 48.6% |
そもそも異業種とは?異業界、異職種との違い
-
異業種とは、事業や営業の種類を意味し、それぞれの企業が携わっている分野のことを指します。
例えば、情報通信業においては「通信業」「放送業」「情報サービス業」「インターネット附随サービス業」「映像・音声・文字情報制作業」が業種に当たります。
-
業界は、企業を「産業」「商業」で分類したものを指します。
例えば、「建設業界」「製造業界」「小売業界」「情報通信業界」「運輸業界」「商社業界」などがこれに当たります。
-
職種は、職業や職務の種類のことで、企業内での役割のことを指します。
例えば、「営業職」「事務職」「企画職」「販売職」「開発職」「研究職」などが挙げられます。
異業種転職のリアルな動向
異業種への転職は増えている
2009年度 | 2020年度 | |
同業種×同職種 | 27.9% | 19.6% |
同業種×異職種 | 10.7% | 10.5% |
異業種×同職種 | 37.2% | 33.8% |
異業種×異職種 | 24.2% | 36.1% |
転職支援サービス『リクルートエージェント』の「転職決定者分析」によると、中途採用市場では「異業種×異職種」への転職が、2009年度から2020年度にかけて11.9%増加していることがわかります。
異業種への転職を実現した人は、同業種に転職したよりも多く、珍しいものではないといえるでしょう。
異業種・異職種へ転職した理由ランキング
ランキング | 異業種・異職種への転職理由 | 人数(n=500) |
1位 | 異業種・異職種への興味 | 90人 |
2位 | 仕事内容への不満 | 87人 |
3位 | 労働環境への不満 | 73人 |
4位 | 収入への不満 | 67人 |
5位 | スキルアップのため | 38人 |
6位 | 業界・会社の将来に対する不安 | 29人 |
7位 | 人間関係への不満 | 22人 |
株式会社ビズヒッツが行った調査によると、異業種・異職種へ転職した理由の1位は「異業種・異職種への興味」で、2位は「仕事内容への不満」でした。
調査結果から、全体的に「前業種・職種への不満」を理由として挙げた人が多いことがわかります。
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異業種転職を成功するための志望動機の考え方
- 「志望動機=異業種への転職の目的」を明確にする
- スキルアップ・チャレンジなどのポジティブな理由を見つける
- その業種に興味を抱いたきっかけを考える
- 転職を通じてどのような未来を実現したいか明確にする
- 現職との関連性を探し、異業種でも通用するスキルを志望動機に添える
- 転職先は同業他社と比べてどのような特色があるか調べる
- 前提として退職理由に嘘はつかない
「志望動機=異業種への転職の目的」を明確にする
志望動機を考える際は事前に自己分析をしっかりと行い、異業種転職の目的を明確にすることが重要です。
異業種への転職の目的が明確でなければ、「本当にこの業界で働きたいと思っているのか」「同業種の方がいいのではないか」という印象を面接官に与えてしまいます。
そのため志望動機を考える際は、単なる興味本位や一時的な憧れだけでなく、業種への熱意と転職の目的が伝わるようにしましょう。
スキルアップ・チャレンジなどのポジティブな理由を見つける
前職で何かしらの不満があって転職を検討している場合であっても、転職先に志望動機を伝える際はポジティブな表現に変換するようにしましょう。
例えば、前向きな表現の変換方法として、以下が挙げられます。
- 退職理由:給料が少ない
-
ポジティブ変換:自分の成果や努力が評価される環境でスキルアップを目指したい
- 退職理由:単調な仕事が向いていない
-
ポジティブ変換:様々な困難に立ち向かいながら、社員と協力して1つの目標に向かって取り組みたい
ネガティブな退職理由であったとしても、伝え方によって印象は大きく変わるので、前向きな言葉へ置き換えることが大切です。
その業種に興味を抱いたきっかけを考える
異業種転職の志望動機を考える際、応募する業種に興味を抱いたきっかけを整理しましょう。
きっかけは、その人の動機を裏付ける印象的な出来事のことなので、志望動機にきっかけを交えることでより説得力を与えられます。
この業界に進もうと思った背景やエピソードを具体的に述べることを徹底しましょう。
転職を通じてどのような未来を実現したいか明確にする
異業種転職の志望動機を考える際、転職を通じてどのような未来を実現したいか明確にしましょう。
将来像やキャリアプランを明確にしておくことで、面接官に「働くイメージを長期的な視点で考えられる人」という印象を持ってもらえ、より志望動機の説得力が高まります。
「社会で自分がどのような役割を担いたいか」「30代40代でどのようなキャリアを歩みたいか」を考えてみましょう。
なりたい将来像を決めておくことで、入社後もモチベーションを維持しやすいです!
現職との関連性を探し、異業種でも通用するスキルを志望動機に添える
異業種転職の志望動機を考える際、現職と転職先との関連性を見つけて、異業種でも通用するスキルを志望動機に添えると良いでしょう。
例えば、保険業界と金融業界では「お金の知識」、営業職と販売では「顧客対応スキル」など、業種・職種を超えて活かせるスキルがあります。
現職で培ったスキルを転職先でも活用できることをアピールすると、異業種転職でも成功の確率を高めることができるでしょう。
転職先は同業他社と比べてどのような特色があるか調べる
異業種転職の場合、面接官に志望動機を伝える際、なぜ同業他社ではなくその企業なのかを伝えることも不可欠です。
どの企業でも通じるような志望動機であると、「自社にこだわる必要がないのでは?」「本当に自社に入社したいの?」といった印象を持たれてしまいます。
業種全体の構造を理解すると、転職先ならではの企業カラーを見抜きやすくなり、「その企業だからこそ」という志望度の高さを伝えやすくなります。
企業研究をするとき、何を参考にすればいいかわからない…
企業研究するときは、以下の方法で情報収集するのがおすすめです!
・企業のホームページ
・求人情報の掲載サイト
・OB・OG訪問
・インターンシップ・1day仕事体験、会社説明会
・業界地図
前提として退職理由に嘘はつかない
異業種転職で入社後のミスマッチや早期退職を防ぐためには、退職理由で噓をつかないことが大切です。
退職理由はポジティブな表現に言い換えることが大切ですが、これは決して「噓をつく」ということではありません。
嘘をついてまで好印象を残す必要はなく、事実を伝えつつ前向きな転職理由に言い換えて、志望動機を考えましょう。
やりたい仕事が見つからない人、自分にどんな仕事が向いてるかわからない人は、まずは自身のタイプや特徴が把握できる高精度な「キャリアパーソナリティ診断」を受けてみるのがオススメです!
適職をふまえて、これまでの経験の整理や、スキルの洗い出し、気になる企業の情報収集を行って転職準備を始めよう!
苦手な人の多い面接も、事前にしっかり面接対策をしておけば、本番当日も落ち着いて対応ができます!よくある質問や回答例などをチェックしておくのもおすすめ!
無事に企業からの内定をもらったら、引き継ぎや退職手続き、入社準備など、まだやることが沢山あるので、抜かりなく終わらせていきましょう!
異業種・異職種転職の志望動機例
異業種へ転職する場合の志望動機のポイント
異業種へ転職する場合、その業種・企業に惹かれた点を志望動機としてまとめることがポイントです。
例えば、「御社は物流業界にITを導入したパイオニアで、御社であれば世界という舞台でチャレンジできる」など、その企業ならではの志望動機だと説得力が高くなります。
転職理由と一貫性を持たせながら、「その業種に興味を持った背景」や「その会社だからこそ実現できること」「活かせる強み」を交えて志望動機を考えましょう。
なお、職種経験は業種が変わっても活かしやすいため、「異業種転職」は比較的受け入れられやすい傾向にあります。
異業種転職の際の志望動機例:保険会社の営業職 IT企業の営業職
私は現在、保険会社での営業職に従事しておりますが、貴社の営業職に挑戦したいと考えております。
貴社は、その先進的なテクノロジーとイノベーションにより、世界中の人々に影響を与え、変革をもたらしています。私はこれまでの保険業界での経験を通じて、お客様に最高のサービスを提供し、信頼を築くことの重要性を理解しています。貴社の営業職に挑戦することで、新たな挑戦に対応し、デジタルトランスフォーメーションにおいてクライアントと協力して成果を上げることができると確信しております。
私は技術への好奇心と学習意欲が強みであり、貴社の革新的なソリューションの提供拡大のために力を発揮できると感じました。これまで培ったお客様との関係構築力や解決力を活かし、貴社の製品やサービスがクライアントのビジネスにどのような価値をもたらすかを理解し、最適な提案を行います。私の経験を通じて得たリーダーシップや交渉スキルを駆使し、クライアントとの共創に貢献したいと考えています。
応募先を文章で書く場合は「貴社」、面接など口頭の場合は「御社」を使用します。
異職種へ転職する場合の志望動機のポイント
異職種へ転職する場合、現職と志望職種との共通点を洗い出し、「業務経験はないが、こういう経験が活かせると思います」という志望動機を作るのがポイントです。
また異職種転職は、企業から見れば業務未経験者を採用することになるため、待遇が低く設定される傾向にあります。
そのため面接では、「未経験ということで、給与が下がる場合がありますが大丈夫ですか?」と聞かれることもあるので、あらかじめ回答を準備しておきましょう。
異職種転職の際の志望動機例:小売店の販売職 自動車業界のディーラー営業職
私は小売店での販売職として培った顧客対応力や販売経験を活かし、貴社の自動車ディーラー営業職に挑戦したいと考えています。
貴社はその品質と技術力で世界的に信頼されています。私は販売職でお客様のニーズを的確に把握し、最適な提案を行うスキルを身につけました。貴社の営業職になることで、この経験をより一層深化させ、お客様に高品質な商品を提案し、安心と満足を提供できる自動車の販売に貢献したいと考えています。
また、貴社は環境への取り組みや社会的な責任にも重きを置いています。私は企業の社会的な役割を理解し、お客様とのコミュニケーションを通じて、貴社のCSR(企業の社会的責任)活動にも貢献したいと思っています。お客様が貴社の車を選ぶ際には、その企業としての価値観も考慮されることがあります。私は貴社の価値観に共感し、その一環としてお客様に貴社の車を提案していきたいと考えています。
気を付けたほうがいい志望動機の回答
- 経験業界の愚痴になっている
- 「今の仕事が向いていないからキャリアチェンジする」と説明する
- 「業務の幅を広げたい」とアピールする
経験業界の愚痴になっている
異業種・異職種転職の志望動機を考える際、転職理由を正直に話すあまり、前職の愚痴に聞こえてしまうケースがあります。
ただの愚痴と捉えられてしまうと、「無責任な人」「誠実感のない人」などマイナスな印象を与えてしまいます。
そのため志望動機を考える際は、転職理由がポジティブな表現に変換できているか、家族や友人または転職エージェントのスタッフに聞いてもらうのがおすすめです。
「今の仕事が向いていないからキャリアチェンジする」と説明する
異職種へ転職する際、「今の仕事が向いていないから〇〇職を志望します」と説明すると、「採用してもまた向いていないと感じ、別の仕事に転職しそう」と面接官に思われてしまう恐れがあります。
安易に向いていないと結論付ける人は、他の職種に移っても頑張れないという印象を与えてしまうためです。
転職の目的やその職種に興味を持ったきっかけ、活かせる経験・スキルを交えて、ポジティブな志望動機を伝えることが大切です。
「業務の幅を広げたい」とアピールする
異職種へ転職する際、「業務の幅を広げたい」とアピールする人も多いですが、曖昧な表現のため避けた方が良いでしょう。
さらに「業務の幅を広げたい」という表現は、企業の立場から見れば「なぜあなたの幅を広げるために、未経験者を採用しなければならないのか」という疑問が生まれてしまいます。
そのため、仕事の将来像や活かせる経験などを交えながら、「敢えて未経験の業種を選ぶ」根拠を明確にすることが大切です。
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異業種・異職種転職の面接で質問されることと回答例
「なぜ、この業界を選んだのですか?」
回答のポイント
「なぜ、この業界を選んだのですか?」という質問の目的は、「この業界を理解しているか」「業界の特色と転職理由に整合性があるか」を見極めるためです。
そのため、深堀質問が続くことも想定して、下記のポイントを抑えながらあらかじめ回答を考えておきましょう。
- 応募業界への理解を示す
- 転職理由や志望動機と矛盾がない
- 前の業界をマイナスに話さない
保険会社の営業職からWEB広告業界の営業職へ転職
良い回答例
前職で広告が持つ影響力の大きさを実感し、特に最も成長しているWEB広告で自分の力を試したく広告業界を選びました。
前職で働いているとき、ポータルサイトに自社商品のWEB広告を掲載することになりました。すると、前期と比べて売上が1.9倍にも伸び、お客様からの反響の電話やメールが鳴り止まなかったことがありました。
前職の保険営業で培った関係構築力や解決力を活かし、影響力のあるWEB広告という商材を扱い、営業としてクライアントの課題を解決してみたいと感じ志望いたしました。
NG回答例
たまたま好きなCMを貴社が手がけており、そこから広告業界に興味を持ちました。
また給料や福利厚生が良く、残業も少なそうで、自分の条件にぴったりだったので選びました。
「前職(現職)の仕事を続けない理由は何ですか?」
回答のポイント
「これまでの仕事を続けない理由は何ですか?」という質問の目的は、敢えて未経験の業種を選ぶ根拠があるのか確認するためです。
そのため、「現職を経験したからこそ、やりたいことがわかった」という構成で回答すると、説得力のあるキャリアチェンジ理由になり、本気度をアピールできるでしょう。
- 前向きな理由を伝える
- 前職の不満点を整理し、関連性を伝える
- 応募職種への理解を示す
- キャリアチェンジのために努力していることをアピールし、応募職種への本気度を示す
IT企業の営業職からIT企業の商品企画職へ転職
良い回答例
現職ではIT企業の営業職として勤務をしていますが、お客様の声を直接聞いているにもかかわらず、課題解決につなげられないことに限界を感じているからです。上司に商品改善プロジェクトの立ち上げを提案したり、商品企画・開発部への異動願を出したりするなど、可能な限りアプローチを行いましたが、コストや人員の観点から現職では実現が難しいと感じました。
未経験ではありますが、営業職で培った顧客の潜在ニーズを汲み取る経験・スキルを活かして、貴社の商品企画職でお客様ファースの商品づくりに邁進したいと考えています。
NG回答例
現職ではIT企業の営業職として勤務をしていますが、お客様の声を直接聞いているにもかかわらず、課題解決につなげられないので、あまり向いていないのではないかと感じました。転職するなら早い方が良いと考え、商品企画職へ転職を決めました。
また貴社の商品は昔から使用しており、ぜひ商品づくりに携わりたいと思っています。
「これまでの失敗体験を教えてください」
回答のポイント
「これまでの失敗体験を教えてください」という質問の目的は、「失敗に向き合うメンタルの強さ」や「失敗から得た学び」「失敗した原因についての分析力」を知るためです。
また、深掘り質問をされるケースも多いため、話の信憑性が疑われたり準備不足が露呈してしまったりするのを防ぐために、詳しくエピソードを話せるようにしておきましょう。
なお失敗談が無い場合は、目標に向かって努力したがなかなかうまくいかずに大変だったことや、目標達成までの困難など、苦労したエピソードでも問題ありません。
- 客観的な視点を持って失敗を振り返る
- 失敗経験を経て学んだことを伝える
- 飲み会での粗相や遅刻癖、SNSの炎上、ギャンブル関連の失敗談は避ける
アパレル業界
良い回答例
冬服の販促企画で、店舗接客スタッフによるファッションコンテストを開催しました。審査発表までの間、コーディネートが組まれたマネキンに番号をふるように近くの接客スタッフに指示したのですが、接客スタッフ全員が対応しておらず、番号がついていないマネキンがあり誰がコーディネートしたかわからなくなりました。急遽、司会者にお願いして誰がコーディネートしたマネキンか、直接会場で聞いてもらうという進行に変え、場は盛り上がり結果オーライでした。
この経験から、イベント前に細かくシミュレーションしてチェックポイントを洗い出して備え、可能な限り接客スタッフ全員へ直接指示するようにしています。
NG回答例
私の失敗は、前職で遅刻や欠勤をしてしまったことです。前日の残業が長引き、特にイベント前に遅刻や欠勤をしてしまいました。
自分のせいでMTG開始時間をずらしてもらうなど、チームメンバーに迷惑が掛かってしまったため、今後は気を付けようと誓いました。この経験から、私は時間を守ること、約束を守ることの大切さを学びました。
「実務は未経験ですが、何かこの職種について経験したことはありますか?」
回答のポイント
「実務は未経験ですが、何かこの職種について経験したことはありますか?」という質問の目的は、「キャリアチェンジのために努力しているか」「活かせるスキルがあるか」を見極めるためです。
そのため、「現在資格取得のために勉強している」や「パソコン操作に慣れるためにタイピングを練習している」などの取り組みをアピールすると良いでしょう。
- キャリアチェンジのために努力していることをアピールする
- 転職後に活かせそうなスキルや経験をアピールする
アパレルスタッフから広告業界の事務職へ転職
良い回答例
広告業界は未経験ですが、事務職としてExcelやPowerPointなどのパソコン操作をスムーズにできるよう、マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)の資格取得に向けて日々勉強しています。
NG回答例
広告業界は未経験ですが、パソコン操作は人並みほどできるので、事務職として貢献できると思います。事務職に転職したいという気持ちは負けません。
「未経験ということで、給与が下がる場合がありますが大丈夫ですか? 」
回答のポイント
「未経験ということで、給与が下がる場合がありますが大丈夫ですか? 」という質問の目的は、待遇に不満を持って早期離職してしまわないか見極めるためです。
未経験転職なので、一時的な給与の変動は問題ないと伝えるのがベターです。
- 一時的な給与変動は問題ないと答える
- 応募職種に転職したいという本気度をアピールする
良い回答例
貴社での仕事は自分にとってやりがいや経験に繋がるものです。そのため、給与の一時的な変動については長い目で見る必要があると考えており、待遇については貴社の規定に従います。
NG回答例
未経験だからといって給与が下がるのは困ります。前職よりも高い給与でお願いしたいです。
「現職のスキルで、今回応募された職種に活かせるものはありますか?」
回答のポイント
「現職のスキルで、今回応募された職種に活かせるものはありますか?」という質問の目的は、「自分の強みを理解しているか」「採用後、ある程度即戦力になりそうか」見極めるためです。
入社後に活躍できるイメージを与えるために、活かせそうな経験を話しましょう。ただし、経験を盛ったり噓をついたりするのは避けましょう。
- 自己分析をして自分の強みを把握する
- 現職と応募職種の共通点を洗い出し、活かせる経験を見つける
- 経験を盛ったり、噓をついたりしない
アパレルスタッフから広告業界の営業職へ転職
良い回答例
広告業界は未経験ですが、現職のアパレルスタッフではいち早くトレンドをキャッチするようにしていました。そのため、常にアンテナを張って情報を取り入れる経験は、ユーザーに刺さる提案が求められる広告業界でも活かせると思います。
NG回答例
広告営業の求人を探していたところ、貴社の募集に出会いました。募集要項を読むと、自分の経験を活かせると思ったので応募しました。
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異業種からの転職理由に関するよくある質問
- 「業界を変えたい」ときの志望動機はどのように作ればいい?
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業界を変えたいときに有効な志望動機の考え方として、以下が挙げられます。
- 現職の業界と希望の業界の共通点から考える
- 昔から「好きだった」という経験談を踏まえて考える
- 異業種・異職種への転職が成功だった理由で多いのは?
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異業種・異職種への転職が成功だった理由で多いのは以下です。
- 仕事内容に満足している
- 収入が増えた
- 労働環境が改善した
- スキルアップできた
- ストレスが減った
- 人間関係が良くなった
- 経験を活かせている
- 異業種・異職種への転職が失敗だった理由で多いのは?
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異業種・異職種への転職が失敗だった理由で多いのは以下です。
- 仕事内容が合わない
- 収入が減った
- 仕事を覚えるのが大変
- 会社に馴染めなかった
- イメージと違った
- 人間関係が悪い
- 労働環境が悪い
- 異業種への転職によくある後悔パターンは?
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異業種への転職によくある後悔パターンに以下が挙げられます。
- 経験・スキルをうまくアピールできずに選考になかなか通過できない
- 入社後の業務についていけない
- 業務に慣れるまでに時間が掛かり、ストレスが増加
- 前職の業種よりもきついと感じて転職したことを後悔
- 入社後、ギャップを感じて転職を繰り返す
- 異業種転職のメリットとは?
-
異業種転職のメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 希望の業種で働くことで、やりがいも大きくなり、仕事へのモチベーションがアップする
- 異業種・異業界の経験やスキルが身につき、市場価値を高められる
- 将来のキャリアの幅を広げることができる
- 業種・業界によっては、同職種のままで年収をアップすることも可能
- 異業種転職のデメリットとは?
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異業種転職のデメリットは、以下のようなものが挙げられます。
- 業務に必要な知識や仕事内容、業界ならではの動向や法律規制などを学ぶのが大変
- 仕事に慣れるまでストレスを感じる
- 過去の成功体験や成果を上げてきた方法論が通じない
- 業種・業界によって社員のカラーや風土が違うため、職場に馴染めない場合がある
- 異業種転職を実現しやすい職種は?
-
- 経理・財務
- 人事
- 営業
- システムエンジニア
- 接客・販売・店長・コールセンター
- マーケティング
- オフィスワーク事務職
- 異業種転職を実現しやすいおすすめの業界は?
-
- 建設業
- 小売業
- 情報通信業
異業種転職への志望動機の書き方、良い回答例・NG例のまとめ
今回は、異業種に転職する場合の志望動機の書き方として、良い回答例とNG例を紹介していきました。
近年は、異業種への転職を検討している人が多く、企業も様々なバックグラウンドを持つ人材を積極採用するケースが増えています。
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