「NGな志望動機だけは避けたい」
「NG動機でもホンネだからうまく伝えたい」
志望動機を考える時によくある悩みですが、NGな志望動機や面接官の視点などを知れば、マイナス印象を避けられます。
本記事では、志望動機のNGワードから面接官の心に響く作成のコツまで、徹底解説しているのでぜひ参考にしてみてください。
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
今回は年間数百人の面接経験から得た「共通するNGな志望動機」を解説します。
書類では魅力的だったのに、面接になるとNGワードをつい言ってしまうケースもあるので、本記事を参考にして話すことを固めておきましょう!
- 応募を通じて、企業の情報を収集し、自分の適性や価値観との整合性を確認できる
- 応募書類や面接での自己アピールは、自分の強みや経験をアピールする絶好の機会
- 履歴書は、自分の基本情報や学歴、職歴を簡潔に伝え、人物像を示す
- 職務経歴書は、自分のスキルや経験を具体的に示し、企業のニーズとのマッチングを訴求する
- 自分の強みや弱み、志望動機を明確に言語化し、具体的な事例を交えて説明できるようにする
- 企業の事業内容や経営方針、求める人材像を理解し、自分がどのように貢献できるかを考える
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【結論】NGな志望動機はこういう動機!
1|「成長重視」で主体性が感じられない
- 「成長したい」だけ
- 「学びたい」だけ
- 「起業したい」だけ
自分の成長だけを望む志望動機は、企業への貢献を考えない「受け身な人」という印象を与えます。
企業の目的は利益を生むことであって人材育成ではありません。
成長や学びを前提として「どう貢献したいか」を伝えることが大切です。
成長や学びが第一目標にならないようにしましょう。
2|「条件重視」で熱意が感じられない
- 給料が良い
- 地元で働きたい
- 残業が少なそう
- 休みがとれそう
- 福利厚生が充実している
- 研修制度が充実している
働く条件だけを望む志望動機は、「条件が良ければどの企業でもいいのか」と熱意の低さを印象づけます。
企業は、転勤や残業があれば辞めてしまいかねない人を採用したいとは思えません。
条件だけでなく職場環境や自分の目標と紐づけて、仕事への熱意をアピールすることが大切です。
待遇面も大事ですがそのまま伝えるのはNGです。「何を伝えて何を伝えないべきか」を考えて、志望動機を作成しましょう。
3|「ファン目線」で貢献性が感じられない
- 知名度が高い
- 将来性がある
- 商品・サービスが好き
- 社風・企業理念に共感した
企業のファンになっている志望動機は、消費者目線で貢献性が感じられません。
企業は「ファンを作れる人」や「価値を提供できる人」を求めています。
もっと良くしたい、変えていきたいと提供者目線になることが大切です。
ファンである理由ではなく、実体験をもとにした志望理由と活躍できる理由を伝えれば、面接官の印象に残りやすいですよ。
4|抽象的で何を伝えたいのか分からない
- 人(社会)の役に立つ仕事がしたい
- 営業の仕事で成功したい
- 大きな仕事をしたい
- 売り上げに貢献したい
- 興味がある
企業は「自社で働きたい人材」を求めているため、抽象的な志望動機は面接官の心に響きにくいです。
具体性がなく、応募先以外の企業にも当てはまる志望動機では、「うちの会社でなくても良いのでは?」と思われてしまいます。
面接官がイメージできるように、5W1Hを使って内容を具体的にしましょう。
必死に話してくれていても、結局何を伝えたいのか分からないケースも多いです。
事前準備で対策できるため、自分の考えや話すことはしっかり固めておきましょう。
5|経験を羅列しているだけ
- 学生時代にコミュニケーション力を磨いた
- サークル長やバイトリーダーとして活躍した
- ボランティア活動をした
- インターンに参加した
企業は志望者の経験談から「人となり」を知りたいため、経験の羅列だけは避けましょう。
「なぜしたのか?」「何を学び次にどう活かしたのか?」も伝えれば、誰にも真似できない説得力のある内容になります。
ネットの例文を真似るだけでは受かりません。自分だけのエピソードを交えて伝えることが大切です。
企業研究や自己分析が十分にできていなくて不安です…。
志望動機に不安のある方は、「相性就職」で添削サポートを受けてみるのもおすめですよ。
キャリアパーソナリティ診断では”自分では気づけない“特性や強みがわかるので、より魅力的な志望動機を作成できます。
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転職者が知っておくべきNGワード「前職の不満や批判」
前職の不満や批判などはマイナス印象になるため、志望動機に含めるのは避けましょう。
不満や批判は「本人にも問題があり前職のように離職するのでは?」という不安を面接官に抱かせます。
面接で転職理由を質問された際には、退職理由(転職のきっかけ)と転職理由(転職によって実現したいこと)を区別して伝えることが大切です。
志望動機の例文3選
例1|福利厚生に魅力を感じている場合
NG例文
貴社の福利厚生に魅力を感じたため志望いたしました。
貴社の福利厚生は業界の中でも特に充実しており、社員を大切にする姿勢が感じられます。
社員を大切にする貴社で働くことで、周囲と良い協力関係を築き、社会にも貢献したく存じます。
貴社の福利厚生に魅力を感じたため志望いたしました。
私は、貴社の〇〇の商品を通じて社会貢献したいと考えています。〇〇を扱う企業の中でも特に充実している福利厚生に興味を持ちました。OB訪問では「社員を大切にする企業では、お客様を心から想える人材に育つ」とお伺いし、考え方に心を打たれました。
私も福利厚生が充実している貴社で、お客様を想い行動することで、提供されるもの以上に還元できる人材になりたく存じます。
どう貢献できるかを具体的に伝えることも大切です。
例2|商品に魅力を感じている場合
NG例文
貴社の商品〇〇に魅力を感じたため志望いたしました。
商品〇〇は類似商品の中でも特に人気を集め、私も△△をきっかけに商品〇〇を愛用しております。
社会に大きい影響を与える貴社で〇〇の拡販業務に携わり、より魅力を広めていきたく存じます。
貴社の商品〇〇に魅力を感じたため志望いたしました。
私は△△をきっかけに商品〇〇を愛用しており、貴社で働くことを目指しておりました。類似の商品を扱う企業の中でも、ユーザーの声を聞いて実際に商品に反映しているのはごくわずかです。貴社はユーザーインタビューやアンケートによってリアルな声を聞くことに徹底し改善を重ねているため、継続的にファンをつくれているのだと考えています。
入社後は潜在的なユーザーの声も聞くことで、より良い〇〇の開発をしたく存じます。
ただ商品が好きと伝えるのではなく、提供者側の視点も盛り込みましょう。
例3|評価制度に魅力を感じている場合
NG例文
貴社の評価制度に魅力を感じたため志望いたしました。
前職では適正に評価されなかったため、実力主義の貴社で自分の力を試したいと考えております。
貴社の評価制度に魅力を感じたため志望いたしました。
私は実力主義の貴社で社会人としての実力を試したいと考えております。OB訪問では社員間で知識や情報を連携する仕組みが整っていると伺っており、貴社の協力的な社風にも魅力を感じました。
入社後は自分の業務で結果を残すことに集中し、ゆくゆくは周囲に還元する人材になりたく存じます。
OB訪問によって志望企業ならではの情報を収集しておくと差別化できますよ。
面接官の心に響く志望動機作成のコツ
志望動機の目的は「志望度とマッチ度の高さを見るため」
企業が志望動機を聞く目的は、志望度とマッチ度の高さを見るためです。
内定を出したら本当に入社するのか、長く働いてくれるのかを企業は懸念しています。
「自社でなければならない理由」や「価値観やビジョンが一致していること」を示して、企業の懸念を解消しましょう。
「志望する理由 × 活躍できる理由」が大事
志望動機には、「志望する理由」と「活躍できる理由」の2つを含めることが大事です。
志望理由は誰にでも言えてしまい評価されにくい傾向がある一方、活躍理由は業務理解の深さ次第で差別化できます。
社員一人ひとりの具体的な業務を理解して、自分の経験・スキルをどう活かせるか示すことで、面接官に期待感をもたせられるでしょう。
どうやって業務を理解すればいいでしょうか?
OB訪問や座談会への参加がおすすめです。説明会では得られない具体的かつリアルな業務内容がわかります。
PREP法で説得力をもたせる
P:Point(結論)
R:Reason(理由)
E:Example(具体例)
P:Point(結論)
PREP法は志望動機の要点をスムーズに伝えられるため、説得力を高める効果があります。
前置きの長い話やまとまりのない話は、熱意を十分にアピールできない可能性が高いです。
複数の応募者の中で印象づけるためにも、自分の志望動機がPREP法に沿っているか見直しましょう。
志望動機がない場合の4STEP
・やりがいや喜びを感じた場面
・モチベーション高く取り組めたこと
・楽しいと感じた場面
・感謝されたこと
・将来実現したいこと
・OB訪問での質問
・説明会や座談会への出席
・公式サイトや求人情報の読み込み
・新卒・中途採用サイトのチェック
・ニュース・インタビュー記事・決算資料のチェック
企業との共通点を探しましょう。
(例)企業理念〇〇と、私の考え〇〇が一致
(例)企業のビジョン〇〇が、私の実現したいことと一致
理由や実体験も合わせて話を整理しましょう。
・どんな業務に携わりたいか?
・業務では何が求められるか?
・業務で活かせる自分の経験・スキルとは?
志望動機が思い浮かばない場合は、自己分析や企業研究がまだ不足している可能性があります。
「相性就職」カウンセラーのサポートを受ければ、スムーズに志望動機が作成できるので、行き詰まっている方や忙しい方にもオススメです。
志望動機に自信がない方は「相性就職」がおすすめ
- 履歴書・職務経歴書の添削
- 自己分析サポート
- 面接対策
- 面接の日程調整・条件交渉
- 入社後のフォロー
志望動機に自信のない方は、20代向け就職・転職支援サービス「相性就職」の添削を受けてみるのがおすすめです。
書類添削以外にも手厚いサポートがあるので、初めての面接や転職活動に不安のある方でも自信をもって臨めるようになります。
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面接では「事前準備×熱意」が大事
面接を成功させるためには、自己分析・企業研究などの事前準備と、自分の言葉で熱意をもって語ることが大事です。
志望動機の文章を暗記しても、当日淡々と話すようでは面接官の心に響きません。
丸暗記は内容が飛んで慌てるリスクもあるため、「伝えたい内容の要点」と「全体の流れ」を考えておくにとどめて、自分の言葉で話せるようにしましょう。
志望動機に関してよくある質問
- 志望動機が薄い場合はどうしたらいい?
-
志望動機が薄い場合は、業務内容と自身の経験を深掘りしましょう。
業務内容を具体的に理解できれば、活かせる経験やスキルが自ずとわかるようになります。
行き詰まってしまった場合は、20代向け就職・転職支援サービス「相性就職」を利用して、気軽に添削サービスを受けてみましょう。
- 志望理由のNG例は?
-
NG例としては、給与や福利厚生だけに焦点を当てる、他の応募者と同じような一般的な表現、企業や業務に関する基本的な情報の不足などが挙げられます。他人との差別化や具体性がない志望理由は避けましょう。
- 志望動機のベストな長さは?
-
志望動機は通常、1〜2分程度の説明が適切です。長すぎず、かといって簡略化しすぎず、核心となるポイントをしっかり伝えることで面接官の記憶に残りやすくなります。
- 転職者が避けるべきNGワードは?
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転職者が避けるべきNGワードには、前職への不満や批判的な表現を示す言葉が含まれます。代わりに、前職での経験から得た学びや新たな挑戦といった前向きな側面に焦点を当てましょう。
- 志望動機の目的は?
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企業が志望動機を聞く目的は、志望度とマッチ度の高さを見るためです。「自社でなければならない理由」や「価値観やビジョンが一致していること」を伝えて、熱意を示しましょう。
- 志望動機作成のコツは?
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志望動機作成のコツは、企業側の視点で書くことです。「企業の利益になる内容か」を振り返ることで、成長や条件だけを重視した自分本位な動機を避けられます。
- 志望動機に自信がない場合はどうしたらいい?
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自信がない場合、まず自己分析を行い、自身の強みや経験を確認しましょう。また、企業に対して十分なリサーチを行い、なぜ応募するのかを明確に理解することも重要です。
自信をもてるまで「相性就職」で添削や面接対策のサポートを受けるのも効果的でしょう。
こんな志望動機は”NG”5選のまとめ
今回は僕が年間数百人の面接経験から得た「共通するNGな志望動機」を解説してみました。
NGな志望動機とは、自分の成長や働く条件だけを望んだり、経験や実績を羅列したりする「自分本位な志望動機」です。
面接官が見ているポイントを知るだけでなく、「自分を採用するメリットは何か」と企業側の視点に立つことで魅力的な志望動機を作成できます。
志望動機や面接に自信がない場合や行き詰まってしまった場合は、「相性就職」で添削や面接対策のサポートを受けてみるのもオススメです。
\ まずはキャリアパーソナリティ診断から /