いまいち自己PRで何をかけばいいかわからない
自己PRの例文があればありがたい
こんにちは!
株式会社Wizで人事責任者をしている荻久保(@ogikubo)です。
「正社員を目指したいけれど自己PRの書き方がわからない」と悩んでいるフリーターの方は多いのではないかと思います。
求人に応募する際に提出する履歴書や面接では、必ずといっていいほど自己PRが必要です。
自己PRでは、応募企業に「自社に必要な人材」と判断してもらえるよう、これまでのアルバイト経験で身につけた強みをアピールしましょう。
本記事では、フリーターが自己PRを書く際のポイントや、書くべきこと、例文などをご紹介してみたいと思います。
自己PRの書き方がわからず悩んでいるフリーターの方はぜひ参考にして、就職活動に役立ててください!
- 自己PRは自分の長所を伝えればいいわけではない
- 自己PRは応募企業によって変える必要がある
- 最初に結論を述べなければ何を言いたいか伝わりにくい
- 「結論」→「根拠となるエピソード」→「成果」→「強みを生かしてどのように貢献できるか」の流れで書く
- 自己分析によって自分の強みを理解し、企業研究で求める人物像が把握できる
- 自己分析と企業研究に取り組むことは、入社後のミスマッチを防ぐためにも重要
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フリーターが自己PRを考えるときのポイント
フリーターが自己PRを考えるときは、次のことをポイントにしましょう。
企業が求める人物像を把握する
就職活動には企業研究が必要です。企業研究することによって、その企業がどのような人を採用したいのか、求める人物像を把握できます。
自己PRとは自分が持っているスキルをアピールするのではなく、企業の求める人物像に自分が一致していることをアピールすることが重要です。
企業のホームページのほとんどには、企業概要や経営理念などの記載があります。また、採用情報には求める人物像が具体的に書かれていることが少なくありません。
企業の求める人物像に関連する自分の強みをアピールすれば、採用される可能性が高まるでしょう。
ただし、求める人物像と自分がかけ離れている場合は注意が必要です。強みを偽ったり、自分を大きく見せたりして採用されたとしても、入社後は辛い状況になる可能性があります。
企業研究は、採用の可能性を高めるためだけでなく入社後のミスマッチを防ぐために大切です。
アピールポイントを絞る
自己PRの適切な文字数は200〜300文字程度です。あまり長文は書けないため、アピールする強みは1つに絞りましょう。
アピールポイントが複数あっても、応募先企業で活かせる強みを1つに絞り、深堀りした方が効果的です。
最初に結論を伝える
自己PRは最初に結論を伝えることが重要なポイントです。
最初に結論を伝えると話の内容を理解しやすくなります。
まず結論を述べ、それからエピソードを交えた根拠、成果(結果)の順に伝えましょう。
結論を最初に結論を先に伝えると話の内容がわかりやすいため、コミュニケーション能力が高いと評価してもらえる可能性もあります。
自己PRは面接の際も求められることが多いため、履歴書に書くときだけでなく面接で質問されたときも結論を最初に伝えることを心がけましょう。
具体的なエピソードを含める
自己PRで自分の強みの根拠を示すには、具体的なエピソードを交えることがポイントです。「私の強みは〇〇です」と結論を伝えるだけで、その根拠がなければ信憑性がありません。
これまでのアルバイト経験から何を学び、成長できたかを具体的なエピソードとともに伝えましょう。
実績は数字を入れる
どのような成果を出せたか伝える際、可能であれば数字を入れましょう。
といった具体的な数字を入れると説得力が増します。
採用されたらどのように会社に貢献できるか伝える
自己PRの最後には、これまでの経験で学んだことや身につけたことを活かして入社後にどのように会社に貢献できるか伝えましょう。
採用担当者から「自社で活躍してくれそうだ」と思ってもらえるように、自分の強みをどのように活かせるか伝えることが大切です。
フリーターが自己PRに書くべきこと
フリーターが自己PRを作成するときは、次のことを書いておきましょう。
これまでのアルバイト経験で培ったスキルや強み
自己PRで重要なのは、企業が求める人物像と自分のスキルや強みがマッチすることのアピールです。
これまでにアルバイトの経験しかないフリーターでも、仕事を通して身についた強みはあるはずです。
自己PRには、アルバイト経験で培ったスキルや強みの中から、志望先企業が求める人材にマッチしたものをアピールしておきましょう。
自己PRでアピールできる主な強みには、次のようなものが挙げられます。
- コミュニケーション能力
- 行動力
- 積極性
- 協調性
- 継続力
- リーダーシップ
- 傾聴力
アルバイトで印象に残った経験を思い出してみましょう。
その経験から学んだことを書き出し、深堀りしていくと、自分の強みを見つけられます。
熱意や入社後の目標
フリーターに対して、
すぐに辞めてしまうのではないか?
と不安視する採用担当者もいます。
そのような不安を払拭するため、仕事に対するやる気や熱意を伝えることが大切です。
将来どのようになっていたいか、採用されたらどのように貢献したいかなど、将来の目標についても触れておくと、採用担当者にも熱意が伝わりやすいでしょう。
自己PRに何を書けばいいか思いつかないフリーターがやるべきこと
フリーターの中には、自己PRに何を書けばよいかまったく思いつかない人もいるでしょう。その場合は次のことに取り組みましょう。
自己PRの目的を理解する
自己PRがどうしても書けない人は自己PRの目的や、企業が求人の応募者に自己PRを求める意図を理解しましょう。
自己PRとは応募企業に対し、自分の強みやスキルを入社後にどのように活かせるか伝えるものです。
自分を採用すればどのようなメリットがあるのか伝えるのが自己PRです。
自分の情報を伝える「自己紹介」や、自分の良いところを伝える「長所」とは目的が異なります。
アルバイト経験しかないフリーターでも、これまでの仕事で身につけたスキル、問題を解決するための取り組み、実績などを自己PRでアピールすると、入社後に活躍する姿をイメージしてもらえるでしょう。
長所は応募企業によって変わることはありませんが、自己PRは応募企業によって変える必要があります。採用されたら自分がどのように貢献できるかを書いておくことも重要です。
企業研究に取り組む
企業研究は志望する企業への理解を深め、求める人物像を把握するために必要です。企業研究に取り組むことで企業の求める人物像にマッチした強みやスキルを自己PRのアピールポイントにできます。
十分な企業研究を行わずに入社すると、仕事内容や社風が想像していたものとは違い、早期離職につながるリスクがあります。
また、企業研究は志望動機の作成にも必要なので、念入りに行いましょう。
自己分析を行う
自分の強みを自分自身で理解するには、自己分析が必要です。
これまでのアルバイト経験を振り返り、以下のようなことを書き出してみましょう。
- なぜそのアルバイトを選んだのか
- アルバイトで頑張ったこと、頑張れた理由
- アルバイトで大変だったこと、どのように乗り越えたか
- 印象的だった出来事とそのときの感情
- 仕事をするうえで大切にしていること
自己分析によって、自分への理解が深まるため、自分自身の強みが見つかります。
周りに評価されたことを思い出す
自己分析をしても自分のアピールポイントが思い浮かばない場合、周りに評価されたことを思い出してみましょう。アルバイト先で社員や先輩に褒められたことや、お客さんに喜ばれたことなどは自分のアピールポイントになる可能性があります。
自己PRの基本的な型
自己PRの書き方には基本的な型があります。
この型に沿って自己PRを作成すると、わかりやすいうえに説得力がある自己PRを作れます。
結論を述べる
最初に結論から始めることが大切です。
「私の強みは〇〇です」「私の強みは□□の仕事を通して培った〇〇です」などのように、自分の強みを最初に伝えましょう。
具体的なエピソード
自分の強みをアピールしても、その根拠を示さなければ信憑性に欠けます。結論で強みを述べた後は、それを裏付けるためのエピソードを入れましょう。アルバイト先で直面した問題や、その問題を解決するために工夫したことなどを説明します。
成果
問題を解決するために取った行動の結果、得られた成果や学んだことなどを述べます。「売上20%増」など、成果が数字で表れた場合は記載しておきましょう。
自分の強みを活かしてどのように貢献できるか
自己PRの最後は、採用された場合にどのように活躍できるか述べましょう。自分の強みを活かしてどのように貢献できるかを述べます。採用担当者に「活躍してくれそうだ」「一緒に働きたい」と思ってもらえるように、自分の強みを活かしてどのように貢献できるか伝えましょう。
自己PRの例文
自己PRの例文を2つご紹介します。実際に自己PRを書くときは、自分の強みやエピソードを含めた内容にする必要がありますが、書き方の流れなどを参考にしてください。
コミュニケーション能力を強みとした例文
どの業種であっても、コミュニケーション能力は重要なスキルです。
アルバイトで培ったコミュニケーション能力に自信がある人は、自己PRでアピールしましょう。
コミュニケーション能力をアピールする自己PRの文例をご紹介します。
【例文】
私の強みは、飲食店の仕事で培ったコミュニケーション能力です。接客の際には常に「どうすればお客様に居心地良く食事を楽しんでいただけるか」を考えて行動していました。忙しい時間帯でも常に丁寧な接客を心掛けた結果、常連になってくださるお客様も増えました。また、お客様との会話の中でおすすめメニューを提案することも多く、その結果、売上10%アップに貢献しました。貴社においても、私のコミュニケーション力を生かし、顧客満足度の向上に貢献いたします。
協調性を強みとした例文
仕事を円滑に進めるには、他の社員との連携が必要です。
とくにチームワークを重視している企業に応募する際は、協調性を強みとしてアピールできます。
ただし、職場で「協調性がある人」とは、自分と異なる立場や意見を持つ人たちと協力しながら意見を調整し、共通の目標に向けて行動できる能力を持つ人を意味します。
「周りに合わせられる」「誰とでも仲良くできる」という意味ではないため注意しましょう。協調性を強みとした自己PRの例文をご紹介します。
【例文】
私の強みは飲食店の仕事で身につけた協調性です。一時期、新人を中心にミスが続き、クレームになることがありました。私はより良い店にするために役割分担の見直しを提案し、スタッフ全員で積極的に情報共有を行うように努めました。その結果、スタッフ同士のコミュニケーションが円滑になってチームワークが良くなり、お客様対応がスムーズになりました。ミスが起きたときもすぐにサポートに回り、問題を解決できるようになりました。貴社でも周りの方との協調性を意識しながら、業務を進めたいと考えております。
フリーターの自己PRに関するよくある質問
- 自己PRで書くことが思いつかないときはどうすればいいですか?
-
自己PRで何をアピールすればよいか思いつかないときは、主に次の2つに取り組みましょう。
- 自己分析をおこなう
- 企業研究に取り組む
アルバイト経験や学生時代を振り返り、成功体験や失敗した経験を思い出してみましょう。
経験から学んだこと、失敗を乗り越えて成果を出したことなどを書き出すと、自分の強みの理解につながります。
また、企業研究によって企業が求める人材を把握できます。
企業が求める人材像と自分の強みが一致すれば、自己PRでアピールすると採用される可能性が高まるでしょう。
- アルバイト経験をどのようにアピールしたらよいですか?
-
正社員として雇用された経験がなくても、アルバイト経験を通して知識やスキルが身につきます。
たとえば飲食店やショップで接客を担当した経験があれば、仕事で身についたコミュニケーション力をアピールできるでしょう。
リーダーを経験した人なら問題解決能力や責任感などをアピールできます。
- 自己PRでアピールすることがありません
-
アピールできるスキルが思いつかない場合は、アルバイトで頑張ったことを書き出してみましょう。
努力や工夫したこと、任された仕事に責任感を持って取り組んだことなどは自己PRになります。
また、アピールできる経験が少ない場合、スキルではなく熱意をアピールしてはいかがでしょうか。
企業はできるだけ長く働いてくれる人を求めているため、人柄も重視しています。意欲や性格の強みをアピールするのがおすすめです。
- フリーターから正社員になるのは難しいですか?
-
フリーターが正社員として就職するのは、決して無理ではありません。
しかし、年齢が上がれば即戦力となる実務経験を求められます。
フリーター期間が長く、年齢が上がれば上がるほど不利になるため、正社員として就職したい人はできるだけ20代のうちに就職活動を始めましょう。
- フリーターが就職しやすい職種はありますか?
-
フリーターが就職しやすいといわれる職種もあります。
営業職は特別な資格が必要ないため、スキルや学歴が重視されず、フリーターから就職しやすい職種です。
成果が出なければ収入が低い場合もありますが、実績を出せば給与アップにつながります。
接客業は飲食店のホールスタッフやアパレルショップの販売員などがあります。
接客業のアルバイト経験がある人は、これまでの知識・経験や培ったコミュニケーション能力を活かせるでしょう。
介護職には訪問介護や高齢者施設での勤務などがあります。
事務やエンジニアも未経験からチャレンジ可能です。
近年どの会社も人材不足の問題を抱えているため、未経験可で正社員を募集している企業は多いといわれています。
フリーターからの就職にオススメの職種については以下で徹底解説しています!
フリーターの自己PRの書き方まとめ
今回はフリーターの方の自己PRについてまとめてみました。
自己PRを書くときは、自己分析と企業研究に取り組んで、志望先の企業に採用したいと思われるよう強みをアピールすることが重要です。
まずは企業が求める人物像を把握し、自分の強みとマッチするか確認することが大切です。
単に強みや長所をアピールしたり、根拠のない強みを述べたりしても、採用したいと思ってもらえない可能性があります。
アルバイトの経験から学んだことや、失敗を乗り越えて成長したエピソードなどを盛り込み、最後には採用後にどのように活躍して会社に貢献できるか書くことがポイントです。
中途採用は即戦力が求められるため、フリーター経験が長すぎると就職に不利になる場合があります。
正社員として就職したいフリーターは、できるだけ早く就職活動を始めることをおすすめします。
本記事で解説した自己PRの書き方を参考に、就職活動の成功につながる自己PRを作成しましょう!
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