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公式MBTI®と16Personalitiesはなにが違うのか?みんなの勘違いを徹底解説!

MBTIの相性一覧表|16タイプの仕事の相性と特徴を徹底解説

最近流行っている16Personalities?という無料診断がよく出てくるんですけど、あれってMBTI®と同じものなんでしょうか。

似たような4文字のタイプが出てくるから、正直何が公式なのか分からなくなっていて…

なるほど、そのあたりは多くの方が混乱しがちなポイントですね。

まず、MBTI®はMyers & Briggs Foundationや日本MBTI協会などの公式機関が長年管理・研究してきた性格タイプ指標で、世界的な知名度と実績があります。

認定された専門家による正規のフィードバックがあり、ビジネスや教育現場でも信頼性あるデータとして使われています。

一方、16PersonalitiesはMBTI®とは無関係の独自オンライン診断ツールで、同じ4文字表記ですが公式な裏付けはありません。

手軽に試せるメリットはあるものの、正式なMBTI®インストルメントや専門家のサポートは得られないんです。

ここ最近、インターネットやSNS、ビジネス現場、さらには日常会話の中でも、「あなたはMBTI何型?」という話題がよく登場するようになりました。

これは近年、自己理解や他者理解の手段として「MBTI」という名称が広く流通しているからです。

その一方で、「16Personalities」という無料オンライン診断が世界的に普及し、MBTIと16Personalitiesを同一視する風潮が生まれています。両者は似たような4文字のタイプコード(例:ISTJ、ENFPなど)や16通りのタイプ分類を提供するため、混同されがちです。

しかし、MBTI®(Myers-Briggs Type Indicator)は、Myers & Briggs FoundationやThe Myers-Briggs Company、日本では日本MBTI協会などの正式な団体によって認定管理される「公式性格タイプ指標」であり、数十年に及ぶ研究・統計的検証、そして商標管理がなされています。

対して16Personalitiesは、その公式サイト内で「MBTI®やMyers & Briggs Foundationとは一切関係がない」旨を明確にしており、MBTI®とは別個の独自ツールとして機能しています。

そんな訳で、今回の記事では、その違いを徹底的に解説し、両者を正しく理解し使い分けるための手掛かりを、理論から歴史・研究基盤・応用例までふまえて深くまとめてみたいと思います。

公式MBTI®に関する基礎知識を知ることで、混乱せずに自己理解を深めることができますよ。

30秒でわかる!この記事まとめ
ポイント
公式MBTI®と16Personalitiesは全くの別物
  • MBTI®はMyers & Briggs Foundationや日本MBTI協会などの公的機関が管理する正式な性格タイプ指標。
  • 一方、16PersonalitiesはMBTI®とは無関係の独自オンライン診断ツールで、信頼性保証や公認資格制度はありません。見た目は似ていても、その背景と公式性は大きく異なります。
ポイント
専門家によるフィードバックと理論的裏付けの有無が最大の差
  • MBTI®は認定ユーザーによる丁寧なフィードバックセッションや、長年の研究と改訂を経た統計的裏付けに基づいており、ビジネス・教育・カウンセリングなどで信頼性を求められる場面に適しています。
  • 一方、16Personalitiesは結果を即時表示する手軽さが魅力な反面、専門家による解説などはなくあくまで参考程度の位置づけとなります。
ポイント
目的・場面に応じた使い分けが重要
  • 正確な理論的背景や公認資格者のサポートが必要な場面や、組織開発・人材育成といった専門的領域ではMBTI®が最適。
  • 一方、SNSで気軽にシェアしたり、自分自身をざっくり捉える入り口としては16Personalitiesも有用。
  • 両者の違いを理解し、目的に合わせて活用することで、より効果的な自己理解・他者理解が可能になります。
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目次

1. MBTI®とは何か:公式な性格タイプ指標の歩み

(1) 開発の歴史的背景

MBTI®は、20世紀前半に活躍したスイスの精神科医カール・グスタフ・ユングが提唱した心理タイプ論に端を発しています。

ユングは、人間の心理的な傾向には一定のパターンがあり、それを外向-内向、感覚-直観、思考-感情、判断-知覚といった次元で捉えられるとしました。

この理論は学問的にも注目を集め、Katherine Cook Briggsとその娘Isabel Briggs Myersは、ユング理論をより一般の人々が活用しやすい形で「インディケーター(指標)」へと発展させようと試みます。

第二次世界大戦期から戦後にかけて、彼女たちは多くの質問項目の作成・改善、統計的検証を重ね、現在のMBTI®インストルメントの基礎を築いていきました。

(2) Myers & Briggs FoundationとThe Myers-Briggs Companyによる管理

MBTI®は、Myers & Briggs FoundationおよびThe Myers-Briggs Companyによって正式に管理・運用されています。

これらの組織はMBTI®に関する著作権・商標を保持し、世界中の認定組織や専門家ネットワークを通じて正規のトレーニングやフィードバック手順を整備しています。

MBTI®は単なる質問票ではなく、長年にわたり改訂・再検証が行われ、心理測定学(サイコメトリックス)の基準に沿った品質管理が行われているのが特長です。

(3) 日本MBTI協会と認定制度

日本においては、日本MBTI協会が正式な認定団体として機能しています。

同協会はMBTI®認定ユーザーの養成講座や各種研修を通じて、理論や解釈方法、フィードバック手順について専門的な教育を実施しています。

認定ユーザーとなるには、一定の講座受講やスキル習得が求められ、単にテスト結果を出すだけでなく、受検者の自己理解を深め、倫理的かつ建設的な活用を助けるフィードバック技術が不可欠とされています。

(4) 統計的妥当性・信頼性への配慮

MBTI®は心理検査としての信頼性(test-retest信頼性など)や妥当性(理論的妥当性、基準関連妥当性)が検証され、多くの研究論文や実践報告が蓄積されています。

もちろん心理学分野ではMBTI®への批判や議論も存在しますが、それらに対しても学術的な議論が行われ、継続的な改善努力やデータの蓄積がなされてきた点が、MBTI®が世界的に認知されている大きな理由の一つです。

2. 16Personalitiesとは何か:独自モデルNERISとMBTI®との無関係性

(1) 16Personalitiesの概要

16Personalitiesは、https://www.16personalities.com/ja/ からアクセスできるオンライン無料診断ツールで、ユーザーが質問に回答すると16種類のタイプのいずれかに振り分けられます。

視覚的に分かりやすいイラストやわかりやすい言葉づかいで解説され、SNS上でタイプ結果をシェアするユーザーも多く、手軽さとエンターテインメント性が人気の理由となっています。

(2) NERIS Type ExplorerとMBTI®との違い

16Personalitiesは、MBTI®と同様に4軸を用いてタイプを示しますが、実際には「NERIS Type Explorer」という独自モデルに基づいています。

MBTI®と似ている点は、4文字のタイプ表記や16通りの類似したタイプ構成があることですが、その設問内容や結果算出方法は独自に設計されています。

また、16PersonalitiesはA(Assertive)(自己主張型)/T(Turbulent)(神経型)というMBTI®には存在しない追加要素を導入し、個人の傾向をさらに細分化している点も特徴的です。

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(3) MBTI®公式サイトでも明記 MBTI®と16Personalitiesは非関連

MBTI®公式サイトには、MBTI®と16Personalitiesの違いについて記載されています。

つまり16Personalitiesは、MBTI®と同等の学術的裏付けや公認資格制度を持たず、独自ツールとして運営者が提供しているものです。

MBTI®の登録商標、公式性、研究蓄積には依拠していない点が明確にされており、MBTI®の公式コミュニティや専門家ネットワークとは無関係であることがはっきりと示されています。

本家MBTI®が出している以下記事も参考ください。

16Personalities性格診断テストを「MBTI®」だと思って受けられた方へ

(4) 手軽さと即時性ゆえの普及

16Personalitiesは無料で誰でも受検可能であり、数分程度で結果が即座に提示されます。加えて、パーソナライズされた解説文がわかりやすく、ユーザー体験は良好です。

このため、多くの人が気軽な自己分析ツールとして利用し、その結果をSNSなどで共有することで話題性が高まりました。こうした手軽さ・拡散性がMBTI®との混同を生む一因でもあります。


3. MBTI®と16Personalitiesの主な相違点

MBTI®と16Personalitiesの主な相違点
  1. 公式性・認定プロセス
    • MBTI®:商標管理・認定制度が確立され、日本MBTI協会やThe Myers-Briggs Companyによる公式研修を経た専門家のみが正規実施。
    • 16Personalities:公式認定機関なし、オンラインで自由受検可能。
  2. 理論的・統計的裏付け
    • MBTI®:長年の研究、改訂、データ蓄積を背景に開発・管理されている。
    • 16Personalities:独自モデル(NERIS)採用。MBTI®並みの研究蓄積や学術的裏付けは公式サイト上で明示されていない。
  3. フィードバックと活用の深さ
    • MBTI®:認定ユーザーによるフィードバックセッションや専門的サポートを通じて、組織開発やキャリア支援など実践的活用が可能。
    • 16Personalities:結果表示が主で、専門家による対面フィードバックは基本的になく、活用は個々の受検者次第。
  4. 商標・名称使用と透明性
    • MBTI®:商標下で公式ライセンス運用。
    • 16Personalities:MBTI®との無関係を明記し、自サイトの独自ブランドとしてツールを展開。

4. MBTI®と16Personalitiesの理論的・研究的基盤の差異

(1) MBTI®が持つ理論的基盤と研究蓄積

MBTI®はユング理論に根差し、長年にわたるデータ蓄積・研究・改善プロセスを経ています。

例えば、MBTI®をビジネスや組織開発、人材育成、教育現場、カウンセリング領域で活用する事例は豊富です。

The Myers-Briggs Companyや日本MBTI協会は、研修プログラムや資格認定コースで理論の背景や統計的特性について学ぶ機会を提供し、公式ガイドやマニュアルには測定特性に関する記述も見られます。

これにより、MBTI®は一部の心理学者からの批判的意見も踏まえつつ、実践的に改良を続けてきた実績があります。

(2) 16Personalitiesの裏付け情報

16Personalitiesはその人気にもかかわらず、公式サイト上でMBTI®同様の長期的研究データや統計的検証を明示していません。

もちろん運営者が内部的な分析を行っている可能性はありますが、少なくともMBTI®と同等の公的認証プロセスや学術研究発表、長年の歴史的蓄積は示されていません。

そのため、16Personalitiesの結果をMBTI®と同等の精度・信頼性で捉えることは不適切だといえるでしょう。

(3) 学術コミュニティでの評価

MBTI®は学術界で賛否両論ありますが、それでもカウンセリングや組織開発、教育研修等で活用されることで、その有用性が一定程度認知されています。

一方、16Personalitiesは研究機関や学術ジャーナルで公的にレビュー・評価されている事例はあまり見られず、あくまで一般消費者向けのオンラインリソースとして位置づけるべきでしょう。


5. 実施方法とフィードバックプロセスの違い

(1) MBTI®受検の正式プロセス

MBTI®を正式に活用する際には、認定を受けたMBTIユーザーが受検者に質問票を提供し、回答結果をもとに対面またはオンラインでフィードバックセッションが行われます。

このフィードバックでは、単にタイプ結果を伝えるだけでなく、受検者の職場環境、学習スタイル、人間関係上の課題、キャリア目標などと結びつけて理解を深める支援が行われます。

認定ユーザーは、倫理的配慮や客観的な立場を持ち、受検者に誤解やラベリングによる固定的思考を与えないよう注意します。

このプロセスによって、MBTI®は個人の成長やチームビルディング、コミュニケーション改善など実践的な活用が可能になります。

(2) 16Personalities受検の手軽さと制約

16Personalitiesの場合、ユーザーはサイトにアクセスし、数分で質問に答えるだけでタイプ結果が提示されます。その後、結果ページには性格特性の概要や強み・弱み、恋愛・職場での傾向などが簡易的に記述されています。

しかし、MBTI®で行われるような公認専門家による対話的フィードバックは用意されていません。あくまで「自己解釈」で理解を深める必要があり、結果をどう活用するかはユーザー個人の判断に委ねられます。

(3) 応用範囲とフィードバックの質

MBTI®は企業研修やチームビルディング、キャリアカウンセリングなど、プロフェッショナルな場面で用いられ、認定ユーザーがオーダーメイド的なフィードバックを提供します。

そのため、実践的な課題解決につなげられる点が強みです。

一方、16Personalitiesはエンターテインメント性が高く、SNSで話題を共有しやすい利点はあるものの、組織開発や専門的な教育プログラムで公的に採用される例はほとんど報告されていません。


6. 商標・著作権・公式性の違い

(1) MBTI®の商標と正式ライセンス管理

「MBTI®」は登録商標であり、Myers & Briggs Foundation、およびThe Myers-Briggs Companyが管理・監督しています。

正式なMBTI®インストルメントを用いるには、該当するライセンスや認定が必要であり、その運用には規定があります。

これはツールの質的保証を担保し、不適切な利用による誤用・曲解を防ぐ狙いがあります。

(2) 16Personalitiesの独立性とブランド戦略

16Personalities側は、MBTI®との関係を完全に否定しており、独自のブランドとして活動しています。

MBTI®の商標や認定制度を利用せず、自社独自のNERISモデルに基づいてサービスを提供していることが特徴です。

これによって16Personalitiesは、MBTI®の規定・制約から自由な一方で、同等の公式性や信頼性保証は得られていません。


7. 利用場面の違い:専門的応用 vs. 気軽な自己分析

(1) MBTI®の主な利用シーン

MBTI®は、人材開発、組織改革、チームビルディング、リーダーシップ研修、異文化理解、キャリアカウンセリング、教育現場での学習支援など、多彩な分野で活用されています。

公式認定ユーザーによるフィードバックは、受検者が単なるタイプ分類にとどまらず、実際の行動変容やコミュニケーション改善につなげられるよう支援します。

この実務的な活用と継続的な研究・改良サイクルがMBTI®の最大の特長といえます。

(2) 16Personalitiesの利用シーン

16Personalitiesは、自分自身や身近な人との比較・話題づくり、SNSでの交流といった「気軽な自己発見ツール」としての価値を持っています。

友人同士で結果を見せ合ったり、軽い参考程度に自分の傾向を知るきっかけとして利用する分には十分有用ですが、ビジネスや専門的な教育現場での正式ツールとして用いるには、その基盤やサポート体制、公式性が不足しているといえます。


8. MBTI®と16Personalitiesの本質的な違いのまとめ

MBTI®と16Personalitiesの本質的な違いのまとめ
POINT

(1) 正式性・歴史・研究基盤

MBTI®はユング理論を基礎に、長年の研究・改訂、公式認定団体による品質管理、国際的な活用実績を持つ正式な性格タイプ指標です。一方、16Personalitiesは独自モデル(NERIS)を用いた無料オンライン診断で、MBTI®機関との関係や公的な研究データの裏付けはありません。

POINT

(2) プロセスとフィードバック

MBTI®は認定ユーザーによるフィードバックセッションが標準的手続きであり、単なる結果提示にとどまらず、受検者が自己理解を深めるためのサポートを提供します。16Personalitiesは即時結果表示が魅力ですが、専門家のフィードバックは基本的にありません。

POINT

(3) 商標・公式管理と無関係性の明示

MBTI®は登録商標であり、Myers & Briggs Foundationや日本MBTI協会が公式管理を行います。16Personalitiesはこの管理下にはなく、MBTI®とは無関係であることを公式に明示しています。

POINT

(4) 応用領域の違い

MBTI®はビジネス、教育、カウンセリングなどでの実践応用に適しており、専門性と信頼性が重視されます。16Personalitiesは主に個人の軽い興味や話題づくり、自己発見の「きっかけ」としての利用が向いています。

MBTI®と16Personalitiesは、一見似ているようで本質的には異なるツールです。

MBTI®は公的認定や歴史的蓄積のある正式なタイプ指標として、人材開発や組織改革、教育現場での応用など、信頼性と専門性を求められる分野で用いられています。

一方、16Personalitiesは手軽でわかりやすく、個人の趣味的な自己分析には向いていますが、MBTI®と同等の学術的裏付けや公式認定制度は備えていません。

両者を混同せず、目的に応じて正しく使い分けることで、あなたの自己理解・他者理解はより豊かなものになるでしょう。信頼性が求められる場面ではMBTI®を、ちょっとした話題づくりや自己発見の入り口としては16Personalitiesを参考にする、といったアプローチが賢明です。

公式情報と根拠に基づいた判断を行うことで、タイプ指標が本来持つ価値を最大限に引き出せるはずです。

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この記事を執筆した人

荻久保健一のアバター 荻久保健一 株式会社Wiz CHRO/株式会社Personal 代表取締役

IT系ベンチャー数社でマーケティングからWeb制作、子会社代表等幅広く経験。
その後人材系ベンチャーでCMO(マーケティング責任者)を経て、現在は年間数万人が応募するITの総合商社でCHRO(人事責任者)をやりながら、株式会社Personal代表取締役として、すべての人に相性がいい適職を紹介する「パーソナルファイル【相性就職・就職】」を運営しています。

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